Dr.Web Enterprise Security Suite のデータベースを復元する

Dr.Web Enterprise Server は定期的に重要なデータをバックアップします (データベースコンテンツ、サーバー ライセンスキー、プライベート暗号化キー、サーバー コンフィギュレーションキー、Dr.Web Control Center コンフィギュレーションキー)。バックアップファイルは以下のフォルダに保存されます(サーバー インストールフォルダからの相対)。

Windows: \var\Backup

Linux: /var/opt/drwcs/backup

FreeBSD および Solaris: /var/drwcs/backup

そのために日々のタスクが サーバー スケジュールに含まれています。このタスクが無い場合は、作成することを強く推奨します。

それらのコピーはgzipや他のアーカイバで解凍可能な.dz形式で保存されます。データベースコンテンツを除く全てのファイルは、解凍された後に使用可能になります。データを復元する為に、importdbオプションパラメータを使用してデータベースコンテンツをバックアップから他の サーバー のデータベースへインポートすることが出来ます。

異なるバージョンの Enterprise ServerのDBを復元する

バックアップコピーからDBを復元することが出来るのは、復元に使用する サーバー のバージョンと同じメジャーバージョンの サーバー 経由でコピーが作成された場合のみになります。

例:

バージョン 5.0サーバー 経由で作成されたバックアップからDBを復元できるのは、バージョン 5.0サーバー を使用した場合のみです。

バージョン 6.0 サーバー 経由で作成されたバックアップからDBを復元できるのは、バージョン 6.0 サーバー を使用した場合のみです。

バージョン 6.0 サーバー を使用して、バージョン 5.0 または 4.XXサーバー 経由で作成されたバックアップからDBを復元することは出来ません。

以前のバージョンからバージョン6.0へのサーバーアップグレード中に、何らかの理由でDBが破損してしまった場合は以下の手順を実行してください。

1.バージョン 6.0 サーバー ソフトウェアを削除してください。サーバー が使用していた ファイル のバックアップコピーは自動的に保存されます。

2.アップグレード前にインストールされており、バックアップコピーの作成に使用されたバージョンの サーバー をインストールします。

一般的なアップグレード手順に従い、DBファイルを除く全ての保存された サーバー ファイルを使用する必要があります。

サーバー インストール中に新しいDBを作成してください。

3.一般ルールに従ってバックアップからDBを復元します(下記 手順参照)。

4.サーバー 設定内で、Agentサーバーネットワークインストーラ のプロトコルを次の方法で無効にしてください。メインメニューで 管理 を選択し、コントロールメニューの Dr.Web Enterprise サーバの設定 をクリックします。モジュール タブに行き、該当するフラグをクリアしてください。

5.一般ルールに従って、サーバー をバージョン 6.0 にアップグレードします(Dr.Web Enterprise Security Suite ソフトウェア及びコンポーネントの更新 参照)。

6.step 4で無効にした Agentサーバーネットワークインストーラ のプロトコルを有効にします。

Windowsの場合

DBをバックアップから復元するには:

1.Enterprise Server を停止します(起動している場合、Dr.Web Enterprise Server の起動と停止 参照)。

2.該当するバックアップファイルからデータベースのコンテンツをインポートします。コマンドラインは次のようになります。

"C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\bin\drwcsd.exe" -home="C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\var" -verbosity=all importdb "<path_to_the_backup_file>\database.dz"

コマンドはシングルラインで入力してください。ここでは Enterprise ServerC:\Program Files\DrWeb Enterprise Server フォルダにインストールされていると見なされます。

3.Enterprise Server を起動しますDr.Web Enterprise Server の起動と停止 参照)

Dr.Web  Enterprise Server のバージョンを変更した場合、または前のバージョンのDBが破損した場合にバックアップからDBを復元するには

1. Enterprise Server を停止します(起動している場合、Dr.Web Enterprise Server の起動と停止 参照)。

2. 現在のDBを削除します。方法は次の通りです。

2.1. 内部DBでは:

a)dbinternal.dbs ファイルを削除します。

b)新しいデータベースを初期化します。Windowsでは、コマンドラインは次のようになります。

"C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\bin\drwcsd.exe" -home="C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\var" -verbosity=all initdb D:\Keys\agent.key - - <password>

コマンドはシングルラインで入力してください(付録 H5.3.initdbオプションパラメータを使用したdrwcsdコマンドフォーマットを参照してください)。Enterprise ServerC:\Program Files\DrWeb Enterprise Serverフォルダにインストールされ、agent.keyD:\Keys内にあると見なされます。

c)このコマンドが実行されると、Enterprise Server インストールフォルダのvarサブフォルダ内に約200Kbの新しいdbinternal.dbsが作成されます。

2.2. 外部DBでは:Enterprise Server インストールフォルダのetcサブフォルダ内にあるclean.sqlスクリプト経由でDBをクリーンアップします。

3.該当するバックアップファイルからデータベースのコンテンツをインポートします。コマンドラインは次のようになります。

"C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\bin\drwcsd.exe" -home="C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\var" -verbosity=all importdb "<disc:>\<path_to_the_backup_file>\database.dz"

コマンドはシングルラインで入力してください。Enterprise ServerC:\Program Files\DrWeb Enterprise Serverフォルダにインストールされていると見なされます。

4.Enterprise Server を起動しますDr.Web Enterprise Server の起動と停止 参照)

UNIXの場合

1.Enterprise Server を停止します。

Linux および Solaris:

/etc/init.d/drwcsd stop

FreeBSD:

/usr/local/etc/rc.d/drwcsd.sh stop

その他の対応するバージョン:

/bin/drwcs.sh stop

2.サーバー インストールフォルダの以下のサブフォルダからdbinternal.dbsを削除します。

Linux:

/var/opt/drwcs/

FreeBSD および Solaris:

/var/drwcs/

 

外部DBをクリーンアップするには、以下の場所にあるclean.sqlスクリプトを使用します。

Linux/var/opt/drwcs/etc

Solaris および FreeBSD/var/drwcs/etc

 

3.サーバー データベースを初期化します。コマンドは次のようになります。

Linux および Solaris:

/etc/init.d/drwcsd initdb

FreeBSD:

/usr/local/etc/rc.d/drwcsd.sh initdb

その他の対応するバージョン:

su drwcs -c "bin/drwcsd -var-root=./var -verbosity=all -log=./var/server.log initdb etc/agent.key - - <password>"

4.このコマンドが実行されると、Enterprise Server インストールフォルダのvarサブフォルダ内に約200 Kbの新しいdbinternal.dbsデータベースが作成されます。

5.該当するバックアップからデータベースのコンテンツをインポートします。コマンドラインは次のようになります。

Linux および Solaris:

/etc/init.d/drwcsd importdb "/<バックアップ_ファイル_への_パス>/database.dz"

FreeBSD:

/usr/local/etc/rc.d/drwcsd.sh importdb "/<バックアップ_ファイル_への_パス>/database.dz"

その他の対応するバージョン:

bin/drwcsd -var-root=./var -verbosity=all -log=logfile.log importdb "/<バックアップ_ファイル_への_パス>/database.dz"

6.Enterprise Server を起動します:

Linux および Solaris:

/etc/init.d/drwcsd start

FreeBSD:

/usr/local/etc/rc.d/drwcsd.sh start

その他の対応するバージョン:

/bin/drwcs.sh start

 

パラメータを使ってスクリプトを実行したい場合( サーバー インストールディレクトリを設定、ログの詳細レベルを変更など)、全ての変更を起動スクリプト内で行う必要があります。

FreeBSD: /usr/local/etc/rc.d/drwcsd.sh

Linux および Solaris: /etc/init.d/drwcsd

 

最後にバックアップが行われた後にインストールされた Agent は、データベースがバックアップから復元された後 サーバー に接続されません。リモートモードでそれらを新規端末モードにリセットする必要があります。方法は次の通りです:Dr.Web Control Center 管理 メニューで Dr.Web Enterprise サーバの設定 を選択してください。 全般 タブで、未承認の端末を新規端末にリセット フラグをセットします。

 

バックアップからデータベースを復元した後は、すぐに Dr.Web Control Centerサーバー に接続することを推奨します。管理 メニューで Dr.Web Enterprise サーバ schedule を選択し、クリティカルなサーバデータのバックアップ タスクがリスト上にあるか確認します。このタスクが無い場合はリストに追加してください。