9.1.1. Dr.Web Enterprise Server for Windows® のアップグレード

サーバー をバージョン 6.0.4 へアップグレードする方法には2つのモードがあります。

1.自動 バージョン 5.0 および 6.0.0サーバー は、インストーラを使用して自動的にアップグレードすることが出来ます。

 

自動アップグレードは、ビット数が同じである サーバー 間でのみ可能です。

それ以外の場合は、古い サーバー を削除したのち新しい サーバー手動で インストールする必要があります。

 

2.手動 バージョン 4.XX6.0.2 及びそれ以降の サーバー ソフトウェアをアップグレードするには、現在のバージョンの サーバー ソフトウェアを削除し、新しい サーバー をインストールして下さい。

設定ファイルの保存

サーバー を手動で削除している間、またはインストーラを使用してアップグレードしている間に、以下のファイルが自動的にバックアップされます。

ファイル

説明

デフォルトフォルダ

dbinternal.dbs

内部データベース

var

drwcsd.conf (名前は異なる場合があります)

サーバー 設定ファイル

etc

drwcsd.pri

暗号化プライベートキー

drwcsd.pub

暗号化パブリックキー

Installer

webmin\install

enterprise.key (名前は異なる場合があります)

サーバー ライセンスキーファイル

etc

agent.key (名前は異なる場合があります)

Agent ライセンスキーファイル

certificate.pem

SSL証明書

private-key.pem

RSAプライベートキー

必要に応じて、保存したいその他の重要なファイルを サーバー インストールフォルダ以外の別のフォルダにコピーしてください。たとえば Dr.Web Control Center 設定ファイル(webmin.conf)、及び \var\templates フォルダにあるレポートテンプレートをコピーします。

データベースの保存

Dr.Web Enterprise Security Suite ソフトウェアをアップグレードする前に、データベースをバックアップすることを推奨します。

データベースをバックアップするには

1.サーバー を停止します。

2.DB をファイルにエクスポートします。
"C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\bin\drwcsd.exe" -home="C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\var" -verbosity=all exportdb <backup_folder>\esbase.es

外部DBを使用する サーバー では、データベースと一緒に提供される標準ツールの使用を推奨します。

 

Dr.Web ESS DB のエクスポートが成功したことを確認してください。DBのバックアップコピーが無い場合、緊急時に サーバー を復元出来ません。

 

重要な注意事項

 

バージョン 5.0 以降のアンチウイルスパッケージには SpIDer Gate、及び Office Control コンポーネントが含まれています。このコンポーネントを使用するには、それらがライセンスに含まれている必要があります (Antivirus+Antispam) 。 ライセンスにこのコンポーネントが含まれていない場合は、下記 の方法を実行することを推奨します。

 

セルフプロテクションがアクティブである Agentサーバー コンピュータにインストールされている場合、更新プロセスの間に Dr.Web SelfPROtect を無効にしてくださいというウィザードプロンプトが表示されます。 サーバー の更新を続けるには、Agent のセルフプロテクションを無効にしてください。

 

外部データベースとして ODBC for Oracle を使用している場合は Custom オプションを選択し、表示されたウィンドウのインストーラ設定内 Database support - Oracle database driver セクションでOracleクライアントのインストールを無効にしてください( サーバー のアップグレードまたは再インストール中の間)

この操作を行わない場合、ライブラリの競合によって Oracle DB が機能しません。

 

Dr.Web Enterprise Server  バージョン5.0及び 6.0.0の自動アップグレード

Dr.Web Enterprise Server は、インストールウィザードを使用して 5.0 及び 6.0.0 バージョンから 6.0.4 バージョンへ自動的にアップグレードできます。

Dr.Web Enterprise Serverをバージョン 6.0.4 にアップグレードするにはインストールファイルを実行してウィザードの指示に従ってください。

1.インストールされている Enterprise Server の以前のバージョンについて通知する Dr.Web Enterprise Server Upgrade Notes ウィンドウが表示されます。インストールウィザードは サーバー インストールフォルダの場所を自動的に見つけます。

2.次のステップで、6.0.4 Server のインストールに使われる、保存されたファイル(下記 参照)の場所がウィザードによって表示されます。必要に応じて場所を変更することができます。

外部 サーバー データベースの場合は、アップグレードの間に Use existing database も選択してください。続けて既存の サーバー 設定ファイルおよび暗号化プライベートキーを選択した後、更新は自動的に進行します。

3.古いバージョンを削除してインストールを開始するには Install をクリックします。

 

サーバー ソフトウェアの更新中にレポジトリのコンテンツが削除され、新しいバージョンがインストールされます。

バージョン 5.0 以前の サーバーをアップグレードした後にリポジトリが削除されていなかった場合、手動でそのコンテンツを削除し新しくする必要があります。

 

複数の サーバー を持ったネットワークでは、バージョン 6.0.4 のメイン サーバー から 5.0 以前のバージョンの子 サーバー へ送られるのはウイルスデータベースのみです。

全てのソフトウェアおよび Agent の更新を送るには、子 サーバー をバージョン 6.0.4 へアップグレードしてください(リポジトリの互換性のため)。

 

Dr.Web Enterprise Server をバージョン  6.0.4 にアップグレードした後に

Dr.Web Control Center が正常に機能するように以下の操作を実行してください。

1.Dr.Web Control Center との接続に使用するWebブラウザのキャッシュをクリアしてください。

2.Dr.Web Browser-Pluginアップグレード します。

Dr.Web Enterprise Server 4.XX、6.0.2 およびそれ以降のバージョンからの手動アップグレード

Dr.Web Enterprise Server は、バージョン 4.XX または 6.0.2 以降のバージョンからのバージョン 6.0.4 への自動アップグレードはサポートしていません。サーバー をアップグレードするには、現在の サーバー ソフトウェアを削除して新しい サーバーをインストールして下さい。

 

バージョン 6.0.4 のアンチウイルスソフトウェアのライセンスに SpIDer Gate および Office Control コンポーネントが含まれていない場合 (Antivirus+Antispam) 、バージョン 4.XX からのアップグレードでは 下記 の方法を実行することを推奨します。

 

Dr.Web Enterprise Server をアップグレードするには、以下の手順を実行してください。

1.サーバー を停止します(Dr.Web Enterprise Server の起動と停止 参照)。

2.外部DBを使用している場合、SQL サーバーツール経由でDBを保存してください。

3.ファイル(サーバー アンインストールのstep 4 の間に自動的にコピーされる ファイル 以外)を使用する予定がある場合は、それらを手動でバックアップしてください。たとえばレポートテンプレートをバックアップフォルダにコピーします。

4.Enterprise Server ソフトウェアを削除します。

5.新しい サーバー をインストールします(Dr.Web Enterprise Server for Windows®のインストール 参照)。

外部DBを使用する場合は、新しいDBの作成を指定してください。

内部DBを使用する場合は、保存した dbinternal.dbs ファイルを指定してください。

6.サーバー を停止します(Dr.Web Enterprise Server の起動と停止 参照)。

7.手動でバックアップする場合、インストール前にコピーしたファイルが置かれているフォルダ内にあるファイルを置き換えます。

8.外部DBを使用する場合は、DBを新しい サーバー 上で復元し、設定ファイル drwcsd.conf 内でこのDBへのパスを指定してください。

DBをアップグレードする為に、drwcsd.exe upgradedb オプションパラメータで起動します。コマンドラインは次のようになります。

"C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\bin\drwcsd.exe" upgradedb "C:\Program Files\DrWeb Enterprise Server\update-db"

9.サーバー を起動します(Dr.Web Enterprise Server の起動と停止 参照)。

Dr.Web Enterprise Server のバージョン4.XXからバージョン 6.0.4 へのアップグレードの際には、以下の操作を実行することを推奨します。

1.アップグレードを開始する前に、Enterprise Agentネットワークインストーラ の通信プロトコルの使用を次の方法で無効にしてください。メインメニューで 管理 を選択し、Dr.Web Enterprise サーバの設定 をクリックします。モジュール タブで プロトコル"Dr.Web Enterprise エージェント" 及び プロトコル"Dr.Web Network Installer" フラグをクリアにします。保存 をクリックします。サーバー を再起動するよう要求するウィンドウが開きます。はい をクリックしてください。

2.上記 の方法で サーバー をバージョン 6.0.4 にアップグレードしてください(保存された サーバー 設定ファイルを使用して)。

3.サーバー をアップグレードした後、ワークステーションにインストールしたコンポーネントの設定を行います(アンチウイルスパッケージの構成 参照)。特に、アンチスパム ライセンスを持っていない場合は、SpIDer Gate 及び Office Control コンポーネントに対して インストールしない オプションを設定してください。

4.Dr.Web ESS コンポーネントをアップグレードします。メインメニューで 管理 を選択し、コントロールメニューで レポジトリの状態 をクリックします。開いたウィンドウで 更新情報のチェック をクリックしてください。必要に応じて GUS 更新の為のプロキシサーバー設定を事前に行ってください。

5.必要に応じて、サーバー との通信に Agent が使用するポートを 管理Dr.Web Enterprise サーバの設定トランスポート タブを使用して設定してください。

6.step 1 で無効にした Enterprise Agent 及び ネットワークインストーラ の通信プロトコルの使用を有効にします。

7.ワークステーションのソフトウェアをアップグレードします。

 

サーバー 4.XX バージョンから 6.0.4 バージョンにアップグレードした後、transport パラメータは サーバーdrwcsd.conf 設定ファイル内にあるようにしてください。

Transport "drwcs" "tcp/0.0.0.0:2193" "udp/231.0.0.1:2193"

drwcsサーバー 名です。

このパラメータが指定されていない場合は、手動で追加して サーバー を再起動してください。