メールスキャン

SpIDer Mailでメールをスキャンします。メールアンチウイルスSpIDer Mailはデフォルトでインストールされます。メモリに常駐し、OSの起動時に自動的に実行されます。SpIDer Mailは、Dr.Web Anti-spamを使用してスパム(迷惑メール)をスキャンすることもできます。

SpIDer Mailは、POP3S、SMTPS、IMAPS経由で転送された暗号化メールトラフィックをスキャンできます。これを行うは、ネットワーク セクションで暗号化されたトラフィックをスキャンする オプションを有効にします。

メールスキャンを有効/無効にするには

1.Dr.Web メニュー Dr.Webアイコン を開き、Security Center を選択します。

2.開いたウィンドウで、ファイルとネットワーク タイルをクリックします。

3.スイッチ  を使用して、メールアンチウイルス SpIDer Mail を有効または無効にします。

図 44. SpIDer Mail を有効/無効にする

このセクションでは以下の設定を行うことができます。

メールの処理

その他のコンポーネントによるメールスキャン

以下も参照してください。

メールスキャンを設定

Anti-Spamの設定

メール処理

SpIDer Mail は受信するすべてのメールを監視し、メールクライアントが受け取る前にそれらをスキャンします。脅威が検出されなかった場合、メールは、あたかもサーバーから直に送られたかのようにメールクライアントに渡されます。送信されるメールに対しても、それらがサーバーに送られる前に同様の処理が行われます。

デフォルトでは、感染した受信メールやスキャンされなかったメール(例えば、構造が複雑だったために)を検出した際に SpIDer Mail は以下のようなアクションを実行します。

メールの種類

アクション

感染したメール

メッセージから悪意のあるコンテンツを削除し、その後、通常通り配信します。このアクションはメールの修復 と呼ばれます。

疑わしいオブジェクトを含んだメール

メッセージを個別のファイルとして 隔離 へ移動し、メールクライアントに通知を送信します。このアクションはメールの 隔離 です。隔離されたメールはすべてPOP3、IMAP4メールサーバーからも削除されます。

安全なメールとスキャンされなかったメール

メッセージをメールクライアントに渡します(スキップ)。

送信されるメール が感染している、または感染が疑われる場合、それらはサーバーには送られません。ユーザーはメールが送信されない旨の通知を受け取ります(そのようなメールは通常、メールクライアントによって保存されます)。

その他のコンポーネントによるメールスキャン

Scanner も様々なフォーマットのメールボックス内に存在するウイルスを検出することができますが、SpIDer Mail には次のような利点があります。

Dr.Web Scanner はポピュラーなメールボックスのフォーマットすべてをサポートしているわけではありません。SpIDer Mail を使用した場合は、感染したメールはメールボックスに配信されることすらありません。

Scanner はメール受信時ではなく、ユーザーの操作に応じて、またはスケジュールに従ってメールボックスをチェックします。さらに、このアクションはリソースを消費する上に時間がかかる場合があります。