Anti-Spamの設定

Anti-Spam設定を含むデフォルトのSpIDer Mail設定は、ほとんどの場合に最適なものとなっています。必要がない限り変更しないようにしてください。

スパムメールのスキャンを有効/無効にするには

1.Dr.Web メニュー Dr.Webアイコン を開き、Security Center を選択します。

2.開いたウィンドウで、ファイルとネットワーク タイルをクリックします。

3.Dr.Webが 管理者モード で動作していることを確認してください(プログラムウィンドウ下部にあるロックが開いています )。管理者モードではない場合は、ロックをクリックします 

4.SpIDer Mail タイルをクリックします。コンポーネントの設定ウィンドウが開きます。

図47. メールスキャンの設定

5.Anti-Spam セクションで、対応するスイッチ  を使用してスパムメールのスキャンを有効または無効にします。

Anti-Spamのパラメータを設定する

1.Anti-Spam グループで パラメータ をクリックします。

図 48. Anti-Spamのパラメータを変更する

2.開いている Anti-spamパラメータ ウィンドウで、必要なオプションを有効または無効にします。

図49. Anti-Spamのパラメータ

使用可能なスキャン設定(デフォルトで有効です)

オプション

説明

キリル言語のテキストを許可

SpIDer Mail がキリル言語のメールを自動的にスパムと見なさないようにするにはこのチェックボックスにチェックを入れます。このオプションが無効な場合、キリル文字を含んだメールはスパムと見なされる可能性が高くなります。

アジア言語のテキストを許可

SpIDer Mail がアジア言語のエンコードが使用されたメールを自動的にスパムと見なさないようにするにはこのチェックボックスにチェックを入れます。このオプションが無効な場合、そのようなメールはスパムと見なされる可能性が高くなります。

スパムメッセージの件名にプレフィックスを追加

デフォルトでは、SpIDer Mail はすべてのスパムメールの件名欄に [SPAM] プレフィックスを加えます。

SpIDer Mail はスパムメッセージの件名に特別なプレフィックスを加えます。

プレフィックスを使用することで、ヘッダによるフィルタリングを行うことができないメールクライアント(例:Microsoft Outlook Express)内のスパムに対するフィルタリングルールを作成することが可能になります。

3.設定を保存するには、OK をクリックします。

追加情報

Anti-Spamテクノロジー

Dr.Web Anti-Spamテクノロジーは、いくつかのグループに分けられるルールから成っています。

ヒューリスティック解析 - メールのすべてのパート(ヘッダ、メッセージ本文、添付ファイル)を実証的に解析するテクノロジーです。

回避技術の検出 - Anti-Spamフィルターをすり抜けるためにスパマーによって使用される回避技術を検出するテクノロジーです。

HTML署名解析 - HTMLコードを含むメッセージを、Anti-Spamライブラリ内の既知のパターンリストと比較するテクノロジーです。スパマーが使用する典型的な画像サイズに関するデータと併せて用いられ、オンラインコンテンツにリンクしたHTMLコードを含むスパムメールからユーザーを保護します。

意味解析 - 特別な辞書を使用して、メッセージの単語と句(目に見えるもの、および隠されたもの)をスパムで使用されるものと比較するテクノロジーです。

アンチスキャム - いわゆる「ナイジェリア」詐欺、ローン詐欺、宝くじおよびカジノ詐欺、銀行やクレジット会社からの偽のメールを含む、スキャムおよびファーミングメッセージをフィルタリングするテクノロジーです。

テクニカルスパム - メールサーバーからの配信に失敗した旨を伝えるメッセージであるバウンスを検出するテクノロジーです。そのようなメッセージはメールワームによっても送信されるため、バウンスは望まれないメッセージとして検出されます。

スパムフィルターによるメールの処理

SpIDer Mailは処理されたメッセージに以下のヘッダを加えます。

X-DrWeb-SpamState: <value> - <value> は、メッセージがスパムである(Yes)またはスパムではない(No)とSpIDer Mailによって判断されたことを示します。

X-DrWeb-SpamVersion: <version> - <version> は Dr.Web Anti-Spam のバージョンです。

X-DrWeb-SpamReason: <spam rate> - <spam rate> にはさまざまなスパム基準に基づいた評価の一覧が含まれています。

選択されている場合、これらのヘッダおよびプレフィックスを件名欄で使用し、メールクライアントでのメールフィルタリングを設定することができます。

注意

IMAP/NNTPプロトコルを使用している場合、メールを完全な形で即座にメールサーバーからダウンロード(事前のヘッダ検査無しで)するようメールクライアントを設定してください。スパムフィルターが正常に動作するために必要です。

 

スパムフィルターはMIME RFC 822準拠のメールメッセージを処理します。

スパムフィルターのパフォーマンス向上のために、スパム検出におけるエラーを確認された際は、報告をお願いいたします。

スパム検出のエラー

スパムフィルターでエラーが見つかった場合は以下の手順を実行してください。

1.新しいメールを作成し、誤って処理されたメッセージを添付します。メール本文に含まれるメッセージは分析されません。

2.添付ファイル付きのメッセージを以下のアドレスのいずれかに送信してください。

誤ってスパムと判定されたメッセージは nonspam@drweb.com へ送信してください。

検出されなかったスパムメッセージは spam@drweb.com に送信してください。