Dr.Web Network Checker

ネットワークチェッカーエージェントDr.Web Network Checkerでは、ネットワーク経由で受信したデータをスキャンエンジンでスキャンできる他、分散ファイルでの脅威のスキャンを実行できます。このコンポーネントを使用すると、ネットワークホストを介してデータ(ファイルの内容など)を送受信できるようDr.Web for UNIX Internet Gatewaysがインストールされているネットワークホスト間の接続を調整し、スキャンを実行できます。このコンポーネントは、設定されているすべての利用可能なネットワークホストへのスキャンタスクの自動分配を(ネットワークを介して送受信することにより)調整します。このコンポーネントは、スキャンタスクによって生じる負荷をホスト間に分散させます。リモートホストとの接続が設定されていない場合、コンポーネントはすべてのデータをローカルのDr.Web Scanning Engineにのみ送信します。

このコンポーネントは、ネットワーク接続を介して受信したデータのスキャンに常に使用されます。したがって、コンポーネントが見つからないか使用できない場合、スキャン用にネットワーク接続を介してデータを送信するコンポーネント(Dr.Web ClamD、SpIDer Gate、Dr.Web ICAPD)のパフォーマンスは不正確になります。

このコンポーネントは、Dr.Web File Checkerコンポーネントを置き換えることができないため、ローカルファイルシステムにあるファイルの分散スキャンを整理するようには作られていません。ローカルファイルの分散スキャンを整理するには、Dr.Web MeshDコンポーネントを使用します。

 

ネットワークを介して転送されるデータのスキャンの負荷が高まると、利用できるファイル記述子の数が減少するため、スキャンに問題が生じる場合があります。この場合、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysに利用できるファイル記述子の制限数を増やす必要があります。

スキャン時には、SSL/TLSを適用することにより、オープンチャネル経由または保護されたチャネル経由のいずれかでデータを共有できます。安全なHTTPS接続を使用するには、ファイルを共有するホストに適切なSSLサーバー証明書とプライベートキーを提供する必要があります。SSLキーと証明書を生成するには、opensslユーティリティを使用できます。opensslユーティリティを使用して証明書とプライベートキーを生成する方法の例については、付録E. SSL証明書を生成するのセクションを参照してください。

 

詳細:

動作原理

コマンドライン引数

設定パラメータ

スキャンクラスタの作成