[Quarantine]セクション

[Quarantine]セクションでは、Quarantineが正常に動作するための設定が定義されています。

Path = {path to directory}

隔離ディレクトリへのパスの指定です。

デフォルト値:

Path = %var_dir/infected/

FilesMode = {numeric value}

隔離処理時のファイルのパーミッションの指定です。この値はQuarantineFilesModeパラメータ内で指定することも出来ます。

デフォルト値:

FilesMode = 0660

FilenamesMode = {Std | Tai | Rand48}

隔離処理時のファイル名書式の指定です。

Std - mkstemp コマンドを使用して、隔離されたファイルをリネーム

%FilenamesPrefix.XXXXXXテンプレートを使用します。

%FilenamesPrefixFilenamesPrefixパラメータ値で指定されたプレフィックスで、 XXXXXXはランダムな文字と数字です。

Tai - TAI(International Atomic Time/国際原子時)によって、隔離されたファイルをリネーム

%sec.%usec.%FilenamesPrefix.XXXXXXテンプレートを使用します。

Rand48 -lrand48コマンドを使用して隔離されたファイルをリネーム

%FilenamesPrefix.XXXXXXXXテンプレートを使用します。

デフォルト値:

FilenamesMode = Std

FilenamesPrefix = {text value}

隔離されたファイルのリネームに使用されるプレフィックスの指定です。"%" と "_"をパラメータ値に含むことは出来ません。この値はQuarantineFilenamesPrefixパラメータ内でも指定することが出来ます。

デフォルト値:

FilenamesPrefix = maild

AccessByEmail = {Yes | No}

隔離処理されたメッセージを取得する為の制御メール機能を有効にする。特別なメッセージはFilterMailパラメータ値内(またはルール内)で指定された、特別なSubjectヘッダを持つメールアドレスに送信されます。

q:relative_path_to_file

relative_path_to_file は、隔離ディレクトリに保存されたファイルへの相対パスです(例: /drweb/drweb.quarantine.puYtWx)。リクエストに対する返信メッセージは、受信者または送信者のうちの1人が制御メール送信者と一致する場合にのみ送信されます。そのような制御メールは、受信したレポート内の該当するリンクをクリックすると、MUAによって自動的に作成されます。

デフォルト値:

AccessByEmail = Yes

StoredTime = {time}

隔離保存したメールの保存期間の指定です。パラメータ値が0に設定されている場合、期間に制限はありません。

デフォルト値:

StoredTime = 24h

MaxSize = {size in Kbytes}

隔離内に保存できるメールの最大サイズです。

値が0に設定されている場合、サイズに制限はありません。

このサイズは各メールのボディのみのサイズで、ディスク上の実際のサイズではありません。

このパラメータは内部データベースのサイズにのみ反映され、DBIストレージには反映されません(もし接続されている場合)。

このパラメータの値は全てのクライアントがデフォルトとして使用し、各クライアントに対して個別に指定することが出来ます。

デフォルト値:

MaxSize = 0

MaxNumber = {numerical value}

隔離内に保存できるメールの最大数です。

値が0に設定されている場合、数に制限はありません。

このパラメータは内部データベース内のメール数にのみ反映され、DBIストレージには反映されません(もし接続されている場合)。

このパラメータの値は全てのクライアントがデフォルトとして使用し、各クライアントに対して個別に指定することが出来ます。

デフォルト値:

MaxNumber = 0

MoveToDBI = {Yes | No}

隔離処理したメッセージの、ファイルストレージからDBIストレージへの移動の指定です。この機能にはPerlモジュールのFile::Temp、およびDBIがインストールされている必要があります。

デフォルト値:

MoveToDBI = No

DBISettings = {string}

DBIストレージ接続パラメータの指定です。

:

"dbi:Pg:dbname=emails_db"

データベースはSQL-ASCIIキャラクタセットを使用して作成する必要があります。

デフォルト値:

DBISettings =

DBIUsername = {text value}

DBIストレージに接続するためのユーザ名の指定です。

デフォルト値:

DBIUsername =

DBIPassword = {text value}

DBIストレージに接続するためのユーザパスワードの指定です。

デフォルト値:

DBIPassword =

SQLInsertCommand = {string}

DBIストレージにメッセージを追加するコマンドの指定です。エレメントのセット、タイプ、順番は決まっています。

1.number - メッセージの番号
2.string - メッセージが含まれているファイルへの相対パス

書式: client/plug-in/id.prefix- clientはクライアントの識別子、または "def"ワード(どのクライアントにも属していないメッセージがある場合)です。plug-inはプラグインの名前で、idは16進法でのメッセージ番号(出力には8つのキャラクタが使用されます)、prefixFilenamesModeまたはFilenamesPrefixパラメータ値によって定義されたプレフィックスです。

3.timestamp - データベースにメッセージを追加した時間
4.string - エンベロープのFromヘッダ(山括弧内)
5.string -エンベロープの受信者一覧。値は山括弧で囲まれ、カンマで区切られます。
6.string - メッセージのボディ

リクエスト内のエレメントは"?"記号で置き換えます。

:

SQLInsertCommand = "INSERT INTO mail_export values (?,?,?,?,?,?)"

デフォルト値:

SQLInsertCommand =

SQLRemoveCommand = {string}

DBIストレージに保存されているメッセージを削除するコマンドの指定です。データベース内のメールの保存期間が指定されている場合に使用します。リクエスト内で指定するパラメータはtimeのみで、この時間よりも古いメッセージは全て削除されます。リクエスト内のエレメントは"?"記号で置き換えます。

:

SQLRemoveCommand = "DELETE FROM mail_export WHERE put_time<=?"

デフォルト値:

SQLRemoveCommand =

SQLSelectCommand = {string}

DBIストレージ内のメッセージにアクセスするためのコマンドの指定です(制御文字を使用して隔離からメッセージをリクエストするなど、必要な場合)。リクエスト内で使用されるパラメータは隔離内の相対ファイル名のみです。リクエスト内のエレメントは"?"記号で置き換えます。エレメントのセット、タイプ、順番は決まっています。

1.number - メッセージ番号
2.timestamp - データベースにメッセージを追加した時間
3.string - メッセージのボディ
4.string - エンベロープのFromヘッダ(山括弧内)
5.string - エンベロープの受信者一覧。値は山括弧で囲まれ、カンマで区切られます。
6.<relative path to file> オブジェクトのあるファイルへの相対パス。詳細については上記SQLInsertCommandパラメータの説明を参照してください。

:

SQLSelectCommand = "SELECT id,put_time,body,sender,rcpts,filename FROM mail_export WHERE filename LIKE ?"

デフォルト値:

SQLSelectCommand =

PulseTime = {time}

古いメッセージを削除、およびメッセージをファイルストレージからDBIストレージに移動する時間間隔の指定です。パラメータ値が0に設定されている場合、PathToDrwebQpパラメータ値内で指定されたプログラムは起動しません。

デフォルト値:

PulseTime = 5m

PathToDrwebQp = {path to file}

drweb-qpプログラムへのパスの指定です。

デフォルト値:

PathToDrwebQp = %bin_dir/drweb-qp

MoveAll = {Yes | No}

受信した全てのメッセージを、アーカイブするために直接/Path_parameter_value/def/backup/ディレクトリに移す指定です。パラメータはMoveToDBI = yesと一緒に使用する必要があります。そうでない場合、受信するメッセージですぐにディレクトリが一杯になってしまいます。

デフォルト値:

MoveAll = No