はじめに |
本マニュアルではUNIX®系システムにおけるメールプロセス及びフィルタリングに対する以下のDr.Web®ソリューションについて説明します。
これらのソリューションは全て、インストールするモジュールとプラグインの組み合わせが異なるだけです。以後これらは全てDr.Web for UNIX mail serversと記します。インストールするモジュールに応じて、異なるメールトランスファーシステムとの統合が確立され、ウイルスやスパムからメールを保護します。また、ソフトウェアはメールゲートウェイとしても動作可能です。 ソリューションにはそれぞれ主要なUNIX系OS(以後「UNIXシステム」であるLinux、FreeBSD、Solaris、x86向けの3つのバリエーションがあります。これらのバリエーションの違いはわずかで、以後は全てDr.Web for UNIX mail serversと記します。重要な違いはそれぞれ別のチャプター及びパラグラフ内で説明します。
本マニュアルはアンチウイルス保護及びセキュリティの責任者(以後「管理者」)向けのものです。
UNIXシステム内の電子メール保護の特徴
ほとんどの場合、ウイルスは直接UNIXシステム向けに作られたものではありません。WordやExcel及びその他のオフィスアプリケーションを含む一般的なWindowsのウ イルスは電子メールを介して広がります。
Dr.Web for UNIX mail servers ソリューションは上記どちらのタスクも実行します。
Dr.Web Daemonアンチウイルスパッケージは外部アンチウイルスフィルタープラグインとして、ほとんど全てのデータ処理スキーマで使用可能です。Vaderetroプラグインは外部スパムフィルターとして使われます。Dr.WebMailDパッケージはメールトラフィックの分析及び処理に使われ、その他全てのパッケージとSendmail、Postfix、Courier、Qmail、CommuniGate Pro、ZMailer、 Exim メールトランスファーシステムとの統合を可能にします。Dr.Web MailDはまた、Dr.Web Security Suiteによってコントロールされるアンチウイルスネットワークの一部としても操作可能です。
Dr.Web for UNIX mail serversソリューションによって解決できる問題の範囲は、インストールするモジュール(メッセージを直接処理する特別なライブラリの種類によって決まります。
また、2つのSDKを使用することが可能です。
本マニュアルでは、Dr.Web for UNIX mail serversソリューションのフルコンフィギュレーション(例:広く使われているMTAと動作するためのモジュールや利用できる全てのプラグインとの)でのセットアップ、調整、及びスタートアップ手順の基本的なステップについて説明します。
また、本書の末尾にはテクニカルサポートサービスの連絡先が掲載されています。
Dr.Web製品は常に発展を続けています。ウイルスデータベースへのアドオンは毎日、または1日に数回もリリースされ、製品の新しいバージョンが登場しています。アンチウイルス保護の診断テクニックや手法、及びUNIXシステムのその他のアプリケーションとの統合が定期的に改良されています。Dr.Webと互換性のあるアプリケーションのリストは拡張を続け、そのため本マニュアル内で説明する設定や機能の一部は現在のプログラムのバージョンと若干異なる場合があります。最新のプログラム情報を得るにはデリバリーパッケージに含まれているドキュメンテーションファイルを参照してください。 |