2.4.1. Dr.Web Control Center経由でのDr.Web Enterprise Agentソフトウェアのインストール

ネットワーク端末へのAgentのリモートインストールは以下の方法で行うことが出来ます。

1.ネットワークスキャナ経由でのインストール

ネットワーク内にある未だ保護されていないコンピューターを検索し、そのコンピューター上への Enterprise Agent のインストールを可能にします。

2.ネットワークインストールツールを使用したインストール

Agent をインストールする端末または端末のグループのアドレスが既知のものである場合に適しています。

3.指定したIDを持つ端末へのインストール

指定したID、および端末または端末のグループ上の サーバー アクセスパスワードを持つ選択されたアカウント(全ての新規アカウントを含む)への Agent のインストールを可能にします。

 

Microsoft Internet Explorerブラウザで ネットワークスキャナ および ネットワークインストール ツールを正常に動作させるには、Enterprise Server がインストールされているコンピューターのIPアドレス及び/又はDNS名を、リモートインストールのために Control Center を開くブラウザの、信頼できるサイトに加える必要があります。

 

ネットワークスキャナを使用する

Dr.Web Control Center 内のアンチウイルスネットワーク階層的リストには、既にアンチウイルスネットワークに含まれているコンピューターのみが表示されます。このプログラムで、Dr.Web Enterprise Security Suite に保護されていないコンピューターを見つけ出しアンチウイルスコンポーネントをリモートインストールすることもできます。

Agent のソフトウェアをワークステーションにクイックインストールするには、IPアドレスでコンピューターを検索する ネットワークスキャナ の使用を推奨します。

ネットワークスキャナ経由で Dr.Web Enterprise Agent をインストールするには

1.ネットワークスキャナ を開きます。Dr.Web Control Center管理 メニューで ネットワークスキャナ を選択します。データがロードされていない ネットワークスキャナ ウィンドウが表示されます。

2.ネットワーク フィールドで、以下のフォーマットでネットワークを指定してください。

ハイフンを使って(例: 10.4.0.1-10.4.0.10

スペースとコンマで分けて(例: 10.4.0.1-10.4.0.10, 10.4.0.35-10.4.0.90

ネットワークプレフィックスを使って(例: 10.4.0.0/24

追加パラメータに関する詳細は ネットワークスキャナ を参照してください。

3.スキャン をクリックします。 Dr.Web ESS アンチウイルスソフトウェアがインストールされたコンピューターのカタログ(階層的リスト)がウィンドウにロードされます。

4.ワークグループ(ドメイン)に対応するカタログのエレメントを展開させます。ワークグループ、及び個別の端末に対応するカタログのエレメントは全て異なるアイコンで表されます。それぞれの意味は以下のとおりです。

ネットワークスキャナのアイコン

アイコン

意味

ワークグループ

Dr.Web ESS アンチウイルスソフトウェアをインストール出来るコンピューターを含んだワークグループ

ネットワークコンピューターで保護されている、または Agent をインストールすることが出来ないコンピューターを含むその他のグループ

ワークステーション

見つかった端末はDBに登録されていて、アクティブです(アンチウイルスソフトウェアがインストールされたワークステーション)

見つかった端末は削除されたものとしてDBに登録されています(ワークステーションは削除された端末のリストにあります)

見つかった端末はDBに登録されていません(端末にアンチウイルスソフトウェアがありません)

見つかった端末はDBに登録されていません (端末は他の サーバー に接続されています)

見つかった端末はDBに登録されていますが、アクティブではなくポートは開放されていません

対応するコンピューターのカタログアイテムは または アイコンでも展開でき、どのプログラムコンポーネントがインストールされているかを確認することができます。

コンポーネント設定のウィンドウを開くには 端末コンポーネントアイコンをクリックします。

5.ネットワークスキャナ ウィンドウで、保護されていないコンピューターを選択してください(複数台のコンピューターを選択する場合はctrlshiftキーを押しながら)。

6.ツールバーで Dr.Web Enterprise Agentをインストールする を選択します。

7.リモートインストールタスクのウィンドウが開きます。

8.Dr.Web Enterprise Agentのインストール セクションで Agent ソフトウェアのインストールパラメータを設定できます。

9.コンピューター名 フィールドで対象となるコンピューターのIP アドレスを入力してください。

ネットワークスキャナ によって検出された端末上へのインストールでは、インストールを実行する端末(1台または複数の端末)のアドレスは コンピューター名 フィールド内で既に指定されています。

それ以外の場合は端末のアドレスを指定してください。Agent ソフトウェアを同時に複数のコンピューターにインストールする場合は、複数のIP アドレスまたはコンピューター名を指定できます。

ハイフンを使って(例: 10.4.0.1-10.4.0.10

スペースとコンマで分けて(例: 10.4.0.1-10.4.0.10, 10.4.0.35-10.4.0.90

ネットワークプレフィックスを使って(例: 10.4.0.0/24)

 

IP アドレスの代わりにコンピューターのドメイン名を入力することも可能です。

ハイフン '-' を含んだコンピューター名によってインストールを実行する場合、そのような名前は引用符で囲む必要があります(例:"123-456")。

 

10.デフォルトでは Agent ソフトウェアはC:\Program Files\DrWeb Enterprise Suite にインストールされます。必要に応じて インストールパス フィールドで他の場所を指定してください。

11.デフォルトでは サーバー フィールドで Dr.Web Control Center が接続されている Enterprise Server のIP アドレスまたはDNS名が与えられます。必要に応じて、アンチウイルスソフトウェアをそこからインストールする サーバー のアドレスを指定してください。

12.インストーラの実行ファイル フィールドでネットワークインストーラのフルネームを指定します。必要に応じてそれを編集し、 公開鍵 フィールドでパブリックキーを選びなおしてください。

 

パブリックキー、及びexeファイルへのパスはネットワークアドレスのフォーマットで指定する必要があります。

 

13.必要に応じて、ネットワークインストーラコマンドパラメータを 追加パラメータ フィールドに入力してください(詳細は 付録H4. ネットワークインストーラ をご覧ください。 ログレベル フィールドでログの詳細レベルを指定してください。

14.ログレベル ドロップダウンリストで、インストールログの詳細レベルを選択してください。

15.インストールのタイムアウト(秒) フィールドで、Agent インストール完了までの最大待ち時間を秒で指定します。使用可能な値は1~600で、デフォルトでは180秒になっています。サーバーAgent 間のネットワークのチャネル容量が低い場合、このオプションの値を大きくすることを推奨します。

16.必要に応じて このインストールをプログラムの追加と削除データベースに登録する フラグをセットしてください。

17.インストール セクションで、端末にインストールするアンチウイルスコンポーネントを選択し、インストール中のトラフィック圧縮のパラメータを指定してください。

18.認証 セクションで、リモートコンピューターへのアクセス認証のパラメータを指定してください。

以下の方法で、複数の管理者アカウントを設定することが出来ます。

a) をクリックし、指定したアカウントを 認証 セクションから、インストールの際に使用されるアカウントリストに追加します。

b)アカウントをもう1つ追加するには、認証パラメータを再度指定して をクリックします。新しいレコードごとに同様の手順を行います。

c)使用するアカウントのリスト内で、前回無効にしたアカウントを有効/無効にすることが出来ます。 該当するアカウントのフラグをセットまたはクリアしてください。

Agent インストールの際には、まず、リスト内の1番最初のアカウントが使用されます。このアカウントでのインストールに失敗した場合、リスト上の次のアカウントが使用されます。

19.Dr.Web Network Installer セクションの必要なパラメータを全てセットアップしたら、 次へ をクリックします。

20.Dr.Web Enterprise Agent for Windows タブで、以下のパラメータを指定できます。

認証 セクションでは サーバー での Agent の認証パラメータを指定できます。 認証の設定 フラグがクリアで対応するフィールドが設定されていない場合、認証パラメータは自動的に設定されます。

暗号化 および 圧縮 セクションでは、Agentサーバー 間のトラフィックの暗号化および圧縮を有効にすることができます。

後ほど Enterprise Agentの設定 、及び 端末の設定 内でこのオプションを変更することができます。

21.必要なパラメータを全て指定したら、 インストール をクリックします。

 

アンチウイルスソフトウェアのインストールにはビルトインサービスが使用されます。

 

22.選択されたワークステーションに Enterprise Agent がインストールされます。ワークステーションが サーバー で認証された後(Enterprise Server 設定で必要な場合、簡易アンチウイルスネットワークの構築 もご覧ください)アンチウイルスコンポーネントは自動的にインストールされます。

23.Agent の指示に従って、コンピューターを再起動してください。

ネットワークインストールツールを使用する

基本的なアンチウイルスネットワークが作成されていて、特定のコンピューター上に Agent ソフトウェアをインストールする必要がある場合、ネットワーク経由でのインストール を推奨します。

1.メインメニュー内で 管理 を選択し、開かれたウィンドウのコントロールメニュー内で ネットワークインストール を選択します。

2.その後の手順は、上記の 8-23 と同様です。

指定されたIDを持つアカウントへのインストール

選択されたIDを持つアカウントへのAgentのリモートインストールを実行するには

a)新規端末アカウントを作成する場合:

1.新規端末アカウント(または複数の端末アカウント)を追加します(新規ユーザーアカウントの作成 参照)。

2.アカウントを追加した後、メインウィンドウ内右側に Dr.Web Enterprise Agentをインストールする が開きます。ОK をクリックしてください。

3.ネットワークスキャナ ウィンドウが開きます。

4.その後の手順は、上記 2-23 と同様です。

5.インストール完了後、階層的リスト内で、該当する端末の アイコン が変わっていることを確認してください。

b)既存の端末アカウントを使用する場合:

1.アンチウイルスネットワークの階層的リスト内で、Agent をインストールしない新しい端末グループ、または New グループ(全ての新規アカウントにインストールする場合)を選択します。

2.ツールバーの Dr.Web Enterprise Agentをインストールする をクリックします。

3.ネットワークスキャナ ウィンドウが開きます。

4.その後の手順は、上記 2-23 と同様です。

5.インストール完了後、階層的リスト内で、該当する端末の アイコン が変わっていることを確認してください。

 

選択したIDを持つ端末への Agent のインストールは、グループ管理者も行うことが出来ます。

 

 

エラーが生じた場合は リモートインストールにおけるトラブルシューティング セクションをご覧ください。