動作原理

このコンポーネントは、Doctor Web更新サーバーへの接続を確立して、ウイルスデータベースとDr.Web Virus-Finding Engineスキャンエンジン、Webリソースカテゴリーのデータベースの更新がないか確認することを目的に設計されています。利用可能な更新ゾーンを構成するサーバーのリストは、特別なファイルに保存されます(ファイルは改変を防ぐために署名されています)。Doctor Web更新サーバーへの接続では、基本認証とダイジェスト認証のみがサポートされています。

Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysが集中管理サーバーに接続されていない場合、またはモバイルモードでサーバーに接続されている場合、Dr.Web UpdaterはDr.Web ConfigD設定デーモンによって自動的に起動されます。起動は、設定で指定された周期で実行されます。適切なコマンドをユーザーから受け取った場合、このコンポーネントは設定デーモンによって起動することもできます(スケジュールされていない更新)。

サーバー上で利用可能になった更新は、<var_dir>/cacheディレクトリ(GNU/Linuxの場合はvar/opt/drweb.com/cache)にダウンロードされ、その後Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysの作業ディレクトリに移されます。

デフォルトでは、更新はすべてDr.Webの全製品に共通の更新ゾーンから実行されます。更新ゾーンに含まれる、デフォルトで使用されるサーバーのリストは、*DrlDirパラメータで定義されたディレクトリにあるファイルで指定され、更新タイプ別にグループ化されています(ウイルスデータベースおよびスキャンエンジンと、Webリソースカテゴリーのデータベース)。これらのファイルは、更新されたコンポーネント(ウイルスデータベース、スキャンエンジン、アンチスパムコンポーネント)によってグループ化されています。ユーザーのリクエストに応じて(更新タイプごとに)特別な更新ゾーンを作成できます。これが、*CustomDrlDirパラメータで指定されたディレクトリにある、別のファイル(デフォルト名はcustom.drl)で指定されているサーバーリストです。この場合、更新コンポーネントは、デフォルトゾーンのサーバーを使用せずに、これらのサーバーからのみ更新を受信します。

特別な更新ゾーンを使用しない場合は、コンポーネント設定で該当するパラメータの*CustomDrlDir値を削除します。

サーバーリストを含むファイルの中身は署名されているため、ファイルを変更することはできません。更新サーバーの特別なリストを作成する必要がある場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。

このコンポーネントは、ユーザーが次に更新のロールバックをリクエストする場合に備えて、更新したファイルをバックアップできます。バックアップするファイルの場所と詳細レベルは設定で指定できます。更新をロールバックするには、Dr.Web Ctl Dr.Web Ctlコマンドラインからソリューションを管理するDr.Web for UNIX Internet Gateways用のコマンドラインツールを使用します(drweb-ctlコマンドで実行されます)。

Dr.Web for UNIX Internet GatewaysがDr.Web for UNIX製品のローカルクラウドに接続されていて、集中管理サーバーに接続されていない場合、Dr.Web Updaterコンポーネントは、クラウドホストによって受信された更新の同期にも使用されます。つまり、更新サーバーが受信した更新をクラウドに送信し、クラウドから更新を受信することになるため、Dr.Web更新サーバーの総負荷を軽減できます。このオプションはコンポーネントの設定で有効または無効にできます。