コンポーネントのカスタムインストールとアンインストール

このセクションの内容

カスタムインストール用の一般的なコンポーネントキット

Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysコンポーネントのインストールとアンインストール:

リポジトリからインストールする

ユニバーサルパッケージからインストールする

必要に応じて、該当するそれぞれのパッケージをインストール/アンインストールすることで、特定のDr.Web for UNIX Internet Gatewaysコンポーネントのみをインストール/アンインストールできます。カスタムコンポーネントのインストールまたはアンインストールは、製品のインストールと同じ方法で実行します。

コンポーネントを再インストールするには、まず初めにそのコンポーネントをアンインストールし、その後再度インストールしてください。

カスタムインストール用の一般的なコンポーネントキット

リポジトリまたはユニバーサルパッケージからルートメタパッケージをインストールする代わりに、機能を制限してDr.Web for UNIX Internet Gatewaysをインストールする必要がある場合は、必要な機能を提供するコンポーネントパッケージのみをインストールできます。依存関係を解決するために必要なパッケージは自動的にインストールされます。以下の表は、一般的なDr.Web for UNIX Internet Gatewaysタスクを解決するために設計されたコンポーネントセットを示しています。インストールするパッケージ列には、特定のコンポーネントスイートを取得するためにインストールする必要があるパッケージのリストがあります。

カスタムコンポーネントキット

インストールするパッケージ

インストールされるコンポーネント

コンソールスキャンのための最小キット

drweb-filecheck

drweb-se

Dr.Web ConfigD

Dr.Web Ctl

Dr.Web File Checker

Dr.Web Scanning Engine

Dr.Web Updater

ウイルスデータベース

ClamAVのエミュレーションのためのスイート(clamd

drweb-clamd

drweb-se

Dr.Web ClamD

Dr.Web ConfigD

Dr.Web Ctl

Dr.Web File Checker

Dr.Web Network Checker

Dr.Web Scanning Engine

Dr.Web Updater

ウイルスデータベース

ICAPプロトコル経由でのプロキシサーバーを使用したWebサイトへのアクセスをチェックするためのスイート(アンチウイルストラフィックスキャンなし)

drweb-icapd

Dr.Web ConfigD

Dr.Web Ctl

Dr.Web ICAPD

Dr.Web Updater

Dr.Web URL Checker

Webリソースカテゴリーのデータベース

ICAPプロトコル経由でのプロキシサーバーを使用したWebサイトへのアクセスをチェックするためのスイート(アンチウイルストラフィックスキャンあり)

Dr.Web Network Checkerを介してスキャン用のデータを受信する別のサーバーでアンチウイルススキャンが実行される場合、drweb-seパッケージのインストールがスキップされる可能性があります。

drweb-icapd

drweb-netcheck

drweb-se

Dr.Web ConfigD

Dr.Web Ctl

Dr.Web ICAPD

Dr.Web Network Checker

Dr.Web Scanning Engine*

Dr.Web Updater

Dr.Web URL Checker

Webリソース、カテゴリーのデータベース

ウイルスデータベース*

HTTP接続のローカルスキャンのためのスイート

接続のアンチウイルススキャンが必要ない場合は、drweb-netcheckおよびdrweb-seパッケージをインストールする必要はありません。
Dr.Web Network Checkerを介してスキャン用のデータを受信する別のサーバーでアンチウイルススキャンが実行される場合、drweb-seパッケージのインストールがスキップされる可能性があります。
望ましくないWebリソースのカテゴリーにURLが該当するかをチェックする必要がない場合は、drweb-dwsパッケージのインストールがスキップされる可能性があります。

drweb-dws

drweb-gated

drweb-firewall

drweb-netcheck

drweb-se

Dr.Web ConfigD

Dr.Web Ctl

Dr.Web Firewall for Linux

Dr.Web Network Checker

Dr.Web Scanning Engine*

Dr.Web Updater***

Dr.Web URL Checker

SpIDer Gate

Webリソースカテゴリーのデータベース**

ウイルスデータベース*

スパムフィルター****

* drweb-seパッケージがインストールされていない場合、このコンポーネントはインストールされません。
** drweb-dwsパッケージがインストールされていない場合、このコンポーネントはインストールされません。
*** Dr.Web Updaterコンポーネントは、ウイルスデータベース、Webリソースカテゴリーデータベース、およびスパムフィルターがインストールされている場合にのみインストールされます。

リポジトリからインストールされたDr.Web for UNIX Internet Gatewaysコンポーネントのインストールとアンインストール

Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysをリポジトリからインストールした場合、コンポーネントのカスタムインストール/アンインストールには、お使いのOSで使用されているパッケージマネージャーの各コマンドを使用します。以下はその例です。

1.CentOS上にインストールされているDr.Web for UNIX Internet GatewaysからDr.Web ClamD(drweb-clamdパッケージ)をアンインストールするには、次のコマンドを使用します。

# yum remove drweb-clamd

2.Ubuntu OSにインストールされているDr.Web for UNIX Internet GatewaysにDr.Web ClamD(drweb-clamdパッケージ)を追加でインストールするには、次のコマンドを使用します。

# apt-get install drweb-clamd

必要に応じて、お使いのOSで使用されているパッケージマネージャーのヘルプを参照してください。

ユニバーサルパッケージからインストールされたDr.Web for UNIX Internet Gatewaysコンポーネントのインストールとアンインストール

Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysがユニバーサルパッケージからインストールされていて、コンポーネントのパッケージを追加でインストールまたは再インストールする場合、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysのインストール元のインストールファイル(.run拡張子の付いたファイル)が必要です。このファイルを保存していない場合は、Doctor Web公式サイトからダウンロードしてください。

インストールファイルを解凍する

.runファイルを実行する際は、以下のコマンドラインパラメータを指定することもできます。

--noexec - インストールプロセスを開始せずに、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysのインストールファイルを解凍します。ファイルはTMPDIR環境変数で指定されたディレクトリに置かれます(通常は/tmp)。

--keep - インストール完了後にDr.Web for UNIX Internet Gatewaysのインストールファイルとインストールログを自動的に削除しません。

--target <directory> - Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysのインストールファイルを、指定されたディレクトリ<directory>に解凍します。

.runファイルの起動時に指定できるコマンドラインパラメータの一覧を表示するには、以下のコマンドを入力します。

$ ./<file_name>.run --help

カスタムインストールでは、解凍されたインストールファイルを使う必要があります。それらのファイルが含まれたディレクトリがない場合は、最初に以下のコマンドを入力してインストールファイルを解凍します。

$ ./<file_name>.run --noexec --target <directory>

コマンドが実行された後、ディレクトリ<directory>内に、ネストされたディレクトリの名前<file_name>が現れます。

コンポーネントのカスタムインストール

RUNインストールファイルには、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysのすべてのコンポーネントのパッケージ(RPMフォーマットで)とサポートファイルが含まれています。各コンポーネントのパッケージファイルは以下の構造を持っています。

<component_name>_<version>~linux_<platform>.rpm

<version>は製品リリースのバージョンと時間が含まれたストリングで、<platform>はDr.Web for UNIX Internet Gatewaysが対象としているプラットフォームです。Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysのコンポーネントが含まれているパッケージの名前はすべて「drweb」プレフィックスで始まります。

パッケージマネージャーはインストールキットでのパッケージのインストール時に有効になります。カスタムインストールでは、サービススクリプトinstallpkg.shを使用する必要があります。その際、まずインストールパッケージのコンテンツをディレクトリに解凍する必要があります。

パッケージをインストールするには、スーパーユーザー権限(rootユーザーの権限)が必要です。権限を昇格するには、suコマンドを使用してカレントユーザーを変更するか、またはsudoコマンドを使用して、指定されたコマンドを別のユーザーの権限で実行します。

コンポーネントパッケージのインストールまたは再インストールを開始するには、解凍したインストールキットのあるディレクトリに移動し、コンソールから(またはグラフィカルモードのターミナルであるコンソールエミュレーターから)以下のコマンドを実行します。

# ./scripts/installpkg.sh <package_name>

例:

# ./scripts/installpkg.sh drweb-clamd

Dr.Web for UNIX Internet Gateways全体のインストールを開始する必要がある場合は、以下のコマンドを使用して自動インストールスクリプトを実行します。

$ ./install.sh

その他、製品のルートメタパッケージを実行することで、すべてのDr.Web for UNIX Internet Gatewaysパッケージをインストールできます(不足しているか、誤って削除してしまったコンポーネントをインストールするため)。

# ./scripts/installpkg.sh drweb-internet-gateways

コンポーネントのカスタムアンインストール

お使いのOSがRPMフォーマットのパッケージを使用している場合、コンポーネントのカスタムアンインストールでは、OSのパッケージマネージャーの該当するアンインストールコマンドを使用します。

Red Hat Enterprise LinuxとCentOSではyum remove <package_name>コマンドを使用します。

Fedoraではyum remove <package_name>またはdnf remove <package_name>コマンドを使用します。

SUSE Linuxではzypper remove <package_name>コマンドを使用します。

MageiaとOpenMandriva Lxではurpme <package_name>コマンドを使用します。

Alt LinuxとPCLinuxOSではapt-get remove <package_name>コマンドを使用します。

例(Red Hat Enterprise Linuxの場合):

# yum remove drweb-clamd

お使いのOSがDEBパッケージを使用している場合(MSVS 3.0 OSの場合も)、またはOSにパッケージマネージャーがない場合(FreeBSD)、カスタムアンインストールでは、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysのインストール中に自動的にインストールされるパッケージマネージャーzypperを使用する必要があります。これを行うには、<opt_dir>/bin(GNU/Linuxの場合は/opt/drweb.com/bin)ディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。

# ./zypper remove <package_name>

例:

# ./zypper remove drweb-clamd

Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysをアンインストールする必要がある場合は、以下のコマンドを入力して自動削除スクリプトを実行します。

# ./uninst.sh

コンポーネントを再インストールするには、まずそのコンポーネントをアンインストールし、その後、インストールキットからのカスタムインストールまたはフルインストールを実行することで再度インストールします。