パラメータタイプ

設定パラメータには以下のタイプがあります。

address - <IP address>:<port>として指定されたネットワーク接続アドレス。

boolean - パラメータの可能な値は、YesまたはNoの2つだけです。

integer - 非負の整数。

fractional number - 小数部分のある非負の整数。

time interval - 非負の整数と時間単位を示すサフィックス(文字)で構成される時間間隔。以下のサフィックスを使用できます。

w - 週(1w = 7d

d - 日(1d = 24h

h - 時間(1h = 60m

m - 分(1m = 60s

sまたはサフィックスなし - 秒

時間間隔を秒で指定した場合、小数点の後にミリ秒を指定できます(区切り文字の後に3桁以内、0.5秒~500ミリ秒など)。異なる時間単位で複数の時間間隔を指定できます。この場合、間隔の合計が計算されます(実際には、値が設定に書き込まれる前に時間間隔は常にミリ秒に変換されます)。

基本的には、すべての時間間隔はN1wN2dN3hN4mN5[.N6]sの形式で表現されます。ここでN1, , N6は、この間隔に含まれる時間単位の数です。たとえば、1年(365日)は365d52w1d52w24h51w7d24h51w7d23h60m8760h525600m31536000sと表すことができます(すべてのレコードは同じ365日を表しています)。

以下の例では、30分、2秒、500ミリ秒の間隔を指定する方法を示しています。

1)設定ファイルで指定する。

UpdateInterval = 30m2.5s

2)drweb-ctl cfsetコマンドを使用する。

# drweb-ctl cfset Update.UpdateInterval 1802.5s

3)コマンドラインパラメータを使用する(例:コマンドライン引数の場合)。

$ drweb-se --WatchdogInterval 1802.5

size - パラメータ値はオブジェクト(ファイル、バッファ、キャッシュなど)のサイズで表すことができ、非負の整数と、単位を表すサフィックスで構成します。以下のサフィックスを使用できます。

mb - メガバイト(1mb = 1024kb

kb - キロバイト(1kb = 1024b

b - バイト

サフィックスを省略した場合、サイズはバイト単位と見なされます。異なる単位で複数のサイズを指定できます。この場合、サイズの合計が計算されます(実際には、サイズ値は常にバイトに変換されます)。

path to a directory (file) - パラメータ値は、ディレクトリ(ファイル)へのパスである文字列になります。

ファイルパスはファイル名で終わる必要があります。

UNIX系システムでは、ディレクトリとファイルの名前は大文字と小文字が区別されます。パラメータ記述で明示的に指定されていない場合、パスに特殊文字(?*)のあるマスクを含めることはできません。

logging level - Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysコンポーネントのイベントを記録するレベル。以下の値を使用できます。

DEBUG - 最も詳細なロギングレベル。すべてのメッセージとデバッグ情報が登録されます。

INFO - すべてのメッセージが登録されます。

NOTICE - すべてのエラーメッセージ、警告、通知が登録されます。

WARNING - すべてのエラーメッセージと警告が登録されます。

ERROR - エラーメッセージのみが登録されます。

log type - Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysコンポーネントによるログの実行方法(ロギング方式)をパラメータ値で定義します。以下の値を使用できます。

Stderr[:ShowTimestamp] - メッセージはstderr(標準エラーストリーム)に表示されます。この値は設定デーモンの設定でのみ使用できます。バックグラウンドモードで動作する(「デーモン化される」)場合、つまりパラメータ-dを指定して起動した場合、バックグラウンドモードで動作するコンポーネントは端末のI/Oストリームにアクセスできないため、この値は使用できません。追加パラメータShowTimestampは、すべてのメッセージにタイムスタンプを追加するように指示します。

Auto - ロギング対象のメッセージは設定デーモンDr.Web ConfigDに送られ、設定に基づいて一か所([Root]セクションのLogパラメータ)に保存されます。この値は、設定デーモンを除くすべてのコンポーネントに指定され、デフォルト値として使用されます。

Syslog[:<facility>] - メッセージはシステムロギングサービスsyslogに送信されます。

追加オプション<facility>は、syslogのメッセージ登録レベルを指定するために使用します。次の値を使用できます。

DAEMON - デーモンのメッセージ

USER - ユーザープロセスのメッセージ

MAIL - メールプログラムのメッセージ

LOCAL0 - ローカルプロセス0のメッセージ

LOCAL7 - ローカルプロセス7のメッセージ

<path> - メッセージは指定されたログに直接保存されます。

パラメータ値の指定方法の例:

1)設定ファイルで指定する。

Log = Stderr:ShowTimestamp

2)drweb-ctl cfsetコマンドを使用する。

# drweb-ctl cfset Root.Log /var/opt/drweb.com/log/general.log

3)コマンドラインパラメータを使用する(例:コマンドライン引数の場合)。

$ drweb-se --Log Syslog:DAEMON

action - 特定の脅威または別のイベントが検出されたときにDr.Web for UNIX Internet Gatewaysコンポーネントによって実行されるアクション。次の値を使用できます。

Report - 他のアクションは実行せず、検出された脅威についての通知のみをするよう指示します。

Cure - 脅威の修復を試みる(悪意のあるコンテンツのみを削除する)よう指示します。

Quarantine - 感染したファイルを隔離に移動するよう指示します。

Delete - 感染したファイルを削除するよう指示します。

一部のアクションは特定のイベントにのみ適用できます(たとえば「スキャンエラー」イベントではCure(修復)アクションをトリガーできません)。許可されたアクションは、常にアクションタイプのパラメータに記述されます。

他のパラメータタイプと可能な値は、パラメータの説明で指定されています。