[Filters]セクション

[Filters]セクションでは、Dr.Web MailDプラグインの一般設定が定義されています。

LibDir = {path to directory}

プラグインを保存するディレクトリの指定です。

デフォルト値:

LibDir = %bin_dir/maild/plugins/

Settings = {list of plug-in settings}

プラグインのスタートアップ設定です。以下の書式で指定してください。

Settings = [plugin_settings], [plugin_settings]...

[plugin_settings]plugin_name: [PARAM1]|...|[PARAMN]で、 [PARAMN]setting_name = setting_valueです。

例:

Settings = vaderetro: max_size = 400k|log_level=debug, drweb: max_size = 10m

Vaderetroプラグインに対して、検査するメッセージの最大サイズ400キロバイト、ログの詳細レベルdebugに設定。drwebプラグインに対して、検査するメッセージの最大サイズ10メガバイトに設定。

 

値は全て、大文字小文字の区別はありません(ファイルへのパス以外)。

デフォルト値:

Settings =

現在のバージョンでは、プラグインに対して以下のパラメータのみ指定することが出来ます。

section = {text value}

プラグインパラメータを保存する設定ファイル内のセクションの名前です。

max_size = {size}

検査するメッセージの最大サイズの指定です。パラメータ値が0に設定されている場合、制限はありません。デフォルト値はプラグインが置かれているキューに応じて、MaxSizeBeforeQueueFiltersMaxSizeAfterQueueFiltersパラメータ値によって定義されます。このパラメータはplugin_name/max_size = valueの形でも指定することが出来ます。

max_size を使用したクライアントのルールは以下のようになります。

[Rule:client1]

...

plugin_name/max_size = {size}

[Rules]

md-client:client1 cont rule=client1

:

[Rule:Client1]

AdminMail = root@client1.drweb.ru

SenderAddress = inet:25@10.0.0.0

ProtectedDomains = client1.drweb.ru, client1

ProtectedEmails = regex:.*@client1.drweb.ru, regex:.*@client1

ProtectedNetworks = 10.0.0.0/32

drweb/max_size = 100k

[Rules]

...

md-client:client1 cont rule=client1

log_level = {Quiet | Error | Alert | Info | Debug}

ログの詳細レベルの指定です。デフォルト値は[Logging]セクションのLevelパラメータ値と同じです。

log_ipc_level = {Quiet | Error | Alert | Info | Debug}

IPCライブラリのログの詳細レベルの指定です。デフォルト値は[Logging]セクションのIpcLevelパラメータ値と同じです。

syslog_facility = {Daemon | Mail | Local0 .. Local7}

syslogのファシリティの指定です。デフォルト値は[Logging]セクションのSyslogFacilityパラメータ値と同じです。

log_filename = {syslog | path to file}

ログファイルへのパスの指定です。syslogをログファイル名として指定することが出来、その場合ロギングはsyslogdシステムサービスによって実行されます。

path_to_lib = {path to file}

プラグインライブラリへのパスの指定で、絶対パスと相対パスを使用することが出来ます。相対パスで指定された場合、[Filters]セクションのLibDirパラメータ値がルートになります。

デフォルト値は次のアルゴリズムによって定義されます:LibDirパラメータ値として指定されたパスに"/lib+plug-in name.so"ストリングを加えます。例えば、デフォルト設定を使用してLinux環境でvaderetroプラグインをDr.Web MailDに接続する場合、次のパスを使用します:%bin_dir/maild/plugins/libvaderetro.so

Settingsパラメータ経由で、第三者プラグインをDr.Web MailDに接続することが出来ます。この場合のパラメータ値の指定方法も上記と同様です:

Settings = NewUserPlugin:log_level=info|max_size=200k

BeforeQueueFilters = {list of plug-ins}

メッセージがキュー、またはデータベースに置かれる前にそれを処理するプラグインのリストです。

デフォルト値:

BeforeQueueFilters =

MaxSizeBeforeQueueFilters = {size}

BeforeQueueFiltersパラメータ値で指定されたプラグインが処理するメッセージの最大サイズの指定です。プラグインに対してmax_size パラメータ値が明示的に指定されていない場合のみ使用されます。パラメータ値が0に設定されている場合、サイズの制限はありません。

デフォルト値:

MaxSizeBeforeQueueFilters =

AfterQueueFilters = {list of plug-ins}

メッセージがキュー、またはデータベースに置かれた後にそれを処理するプラグインのリストです。

デフォルト値:

AfterQueueFilters =

MaxSizeAfterQueueFilters = {size}

AfterQueueFiltersパラメータ値で指定されたプラグインが処理するメッセージの最大サイズの指定です。プラグインに対してmax_size パラメータ値が明示的に指定されていない場合のみ使用されます。パラメータ値が0に設定されている場合、サイズの制限はありません。

デフォルト値:

MaxSizeAfterQueueFilters = 0

PluginsBaseDir = {path to directory}

プラグインの実行時に使用する作業用ディレクトリへのパスの指定です。

デフォルト値:

PluginsBaseDir = %var_dir/plugins/