Dr.Web Server for UNIX®系OSのアップグレード

トップ  前  次

アップグレードの操作はすべて root (管理者)権限で行う必要があります。

以前のバージョンからバージョン 10 への Server ソフトウェアの上書きアップグレードは、全てのUNIX系OSで可能なわけではありません。アップグレードがサポートされていないUNIX系OSでは古いバージョンの Server ソフトウェアを削除し、その際にバックアップコピーを取り、そのコピーを元にバージョン 10 をインストールしてください。

バージョン 10 内での Server ソフトウェアのアップグレードは同じ種類のパッケージであれば自動的に実行されます。

前回のバージョンの Server を削除する前に、Dr.Web Agent のアップグレード セクションをお読みください。

バージョン 10 内での Server のアップグレードは Control Center 経由でも行うことができます。手順については 管理者マニュアル Dr.Web Serverのアップグレードとバックアップからの復元 を参照してください。

 

バージョン 10 内での全ての Server のアップグレードがディストリビューションキットを持っているわけではありません。Control Center 経由でのみインストール可能な場合もあります。

設定ファイルの保存

バージョン6の Server が削除された後、以下のファイルが自動的に保存されます:

ファイル

説明

デフォルトフォルダ

agent.key (名前は異なる場合があります)

Agent ライセンスキーファイル

Linux および Solaris:
/var/opt/drwcs/etc

FreeBSD:
/var/drwcs/etc

certificate.pem

SSL証明書

download.conf

Agent インストールパッケージを作成するためのネットワーク設定

drwcsd.conf (名前は異なる場合があります)

Server 設定ファイル

drwcsd.pri

暗号化プライベートキー

enterprise.key (名前は異なる場合があります)

Server ライセンスキーファイル

private-key.pem

RSAプライベートキー

webmin.conf

Dr.Web Security Control Center 設定ファイル

common.conf

設定ファイル(一部のUNIX系OS向け)

local.conf

Server ログ設定

dbinternal.dbs

組み込みデータベース

Linux および Solaris:
/var/opt/drwcs/

FreeBSD:
/var/drwcs/

drwcsd.pub

暗号化パブリックキー

Linux および Solaris:
/opt/drwcs/Installer
/opt/drwcs/webmin/install

FreeBSD:
/usr/local/drwcs/Installer
/usr/local/drwcs/webmin/install

バージョン 10 の Server が削除された後、以下の設定ファイルがデフォルトのバックアップフォルダ内に自動的に保存されます:

ファイル

説明

デフォルトフォルダ

agent.key (名前は異なる場合があります)

Agent ライセンスキーファイル

/var/tmp/drwcs/

certificate.pem

SSL証明書

download.conf

Agent インストールパッケージを作成するためのネットワーク設定

drwcsd.conf (名前は異なる場合があります)

Server 設定ファイル

drwcsd.pri

暗号化プライベートキー

enterprise.key (名前は異なる場合があります)

Server ライセンスキーファイル―このファイルは、前回のバージョンからのアップデート後に存在していた場合に保存されます。新しい Server 10 のインストール時にはこのファイルはありません。

frontdoor.conf

Server リモート診断ユーティリティの設定ファイル

private-key.pem

RSAプライベートキー

webmin.conf

Dr.Web Security Control Center 設定ファイル

common.conf

設定ファイル(一部のUNIX系OS向け)

local.conf

Server ログ設定

dbexport.gz

データベースのエクスポート

drwcsd.pub

暗号化パブリックキー

Linux OS および Solaris OSの 自動アップグレード 後には、以下のファイルも保存されます:

バージョン6のServer:

ファイル

説明

デフォルトフォルダ

auth-ldap.xml

LDAPを使用した管理者の外部認証のための設定ファイル

/var/opt/drwcs/etc

auth-radius.xml

RADIUSを使用した管理者の外部認証のための設定ファイル

バージョン10のServer:

ファイル

説明

デフォルトフォルダ

auth-ldap.xml

LDAPを使用した管理者の外部認証のための設定ファイル

/var/tmp/drwcs/

auth-pam.xml

PAMを使用した管理者の外部認証のための設定ファイル

auth-radius.xml

RADIUSを使用した管理者の外部認証のための設定ファイル

以前のバージョンの Server の設定ファイルを使用する場合、次のことに注意してください。

1.Server ライセンスキーファイルはサポートされていません(キーファイル 参照)。

2.組み込みデータベースのアップグレードおよび Server 設定ファイルの変換はインストーラを使用して行われます。Server 10 へのアップグレード時に、これらのファイルをバックアップコピーと置き換えることはできません。

データベースの保存

Dr.Web Enterprise Security Suiteソフトウェアをアップグレードする前に、データベースをバックアップすることを推奨します。

データベースをバックアップするには

1.Server を停止します。

2.DB をファイルにエクスポートします。

FreeBSD:
# /usr/local/etc/rc.d/drwcsd.sh exportdb /var/drwcs/etc/esbase.es

Linux:
# /etc/init.d/drwcsd exportdb /var/opt/drwcs/etc/esbase.es

Solaris:
# /etc/init.d/drwcsd exportdb /var/drwcs/etc/esbase.es

外部DBを使用する Server では、データベースと一緒に提供される標準ツールの使用を推奨します。

Dr.Web Enterprise Security SuiteDB のエクスポートが成功したことを確認してください。DBのバックアップコピーがない場合、緊急時に Server を復元できません。

自動アップグレード

Linux および Solaris向けの Server をバージョン 6 から10 へアップグレードする場合、古いバージョンを削除した後に新しい Server をインストールする代わりに、Server のパッケージ更新を使用することができます。その場合は、該当する Server パッケージのインストールを開始してください。

自動的に保存された ファイル は全て対応するディレクトリ内に保存され、手動による置き換えは必要ありません。

手動アップグレード

組み込みデータベースを使用する場合

1.Server を停止します。

2.ファイル(手順 4 の Server アンインストール中に自動的にコピーされる ファイル のほかに)を使用する予定がある場合はそれらを手動でバックアップしてください。例えば、レポートテンプレートをバックアップフォルダにコピーします。

3.リポジトリのコンテンツを削除します。

4.ファイル のバックアップコピーを作成するように指示されます。バックアップを保存するフォルダを指定するか、デフォルトのフォルダを承認してください。Dr.Web Server ソフトウェアを削除します(Dr.Web Server for UNIX®系OSのアンインストール 参照)。

5.標準的なインストール手順に従い、手順 4 のバックアップコピーを元に Dr.Web Server バージョン 10 をインストールします(Dr.Web Server for UNIX®系OSのインストール 参照)。保存された設定ファイルおよび組み込みデータベースはすべて自動的に Server バージョン 10 用に変換されます。以前のバージョンのデータベースおよび、いくつかの Server 設定ファイルは自動変換せずに使用することはできません。

手動でファイルのバックアップを行った場合、以前のバージョンと同じフォルダ内にそれらを置いてください。

前回のバージョンの Server からバックアップされた全てのファイルに対して(手順 6 参照)、新しいバージョンの Server のインストール時に選択されたユーザー(デフォルトではdrwcsです)を所有者として指定してください。

6.Server を起動します。

7.リポジトリのアップグレード設定を行い、アップグレードを実行してください。

8.Server を再起動します。

外部データベースを使用する場合

1.Dr.Web Server を停止します。

2.ファイル(手順 4 の Server アンインストール中に自動的にコピーされる ファイル のほかに)を使用する予定がある場合はそれらを手動でバックアップしてください。例えば、レポートテンプレートをバックアップフォルダにコピーします。

3.リポジトリのコンテンツを削除します。

4.Dr.Web Server ソフトウェアを削除します(Dr.Web Server for UNIX®系OSのアンインストール 参照)。ファイル のバックアップコピーを作成するように指示されます。バックアップを保存するフォルダを指定するか、デフォルトのフォルダを承認してください。

5.Dr.Web Server バージョン 10 をインストールします(Dr.Web Server for UNIX®系OSのインストール 参照)。

6.自動的に保存されたファイル(上記 参照) を以下の場所に移動してください。

Linux:
パブリックキー: /opt/drwcs/Installer/ および /opt/drwcs/webmin/install
その他:/var/opt/drwcs/etc

FreeBSD
パブリックキー: /usr/local/drwcs/Installer/ および /usr/local/drwcs/webmin/install
その他:/var/drwcs/etc

Solaris:
パブリックキー: /opt/drwcs/Installer/ および /opt/drwcs/webmin/install
その他:/var/drwcs/etc

手動でファイルのバックアップを行った場合、以前のバージョンと同じフォルダ内にそれらを置いてください。

前回のバージョンの Server からバックアップされた全てのファイルに対して(手順 6 参照)、新しいバージョンの Server のインストール時に選択されたユーザー(デフォルトではdrwcsです)を所有者として指定してください。

7.データベースをアップグレードするために以下のコマンドを実行してください。

Linux および Solaris
/etc/init.d/drwcsd upgradedb

FreeBSD
/usr/local/etc/rc.d/drwcsd.sh upgradedb

8.Dr.Web Server を起動します。

9.リポジトリのアップグレード設定を行い、アップグレードを実行してください。

10.Server を再起動します。

アンチウイルスネットワーク Server のアップグレード後は、接続されている Servers の暗号化および圧縮の設定を行う必要があります(管理者マニュアル複数の Dr.Web Server 間の接続設定参照)。