SpIDer Guard の設定

Note

設定 ウィンドウ内でDr.Webの設定をパスワードで保護する が有効になっている場合、SpIDer Guard の設定にアクセスする際にパスワードを入力する必要があります。

デフォルトの設定は多くの場合に最適なものとなっています。必要のない限り変更しないようにしてください。

settings_guard_av

図 30. SpIDer Guardの設定

スキャンオプション

デフォルトでは、SpIDer Guard はCD/DVDやフラッシュドライブ等上で開かれた、変更された、または実行されたファイルを検査します。このオプションによって、リムーバブルメディアを介してウイルスがコンピューターに侵入するのを防ぎます。これらのオプションが無効になっている場合、リムーバブルメディア上のオブジェクトに対するウイルス検査は行われません。

Note

自動起動オプションを設定したインストール中に問題が発生した場合は、リムーバブルメディアからのオートランをブロックする のチェックを外すことを推奨します。

アクション

このページでは、感染した、または疑わしいファイルやマルウェアの検出に対する SpIDer Guard のアクションを設定することができます。

感染したオブジェクトのタイプごとに、それぞれのドロップダウンリストから個別にアクションを設定することができます。

感染した - 既知の修復可能(と思われる)なウイルスに感染したオブジェクト

疑わしい - 感染していると思われる、または悪意のあるオブジェクトを含んでいると思われるオブジェクト

潜在的に危険なオブジェクト(リスクウェア) ― オブジェクトのリスト全体を見るには アドバンス設定 リンクをクリックしてください。

様々な悪意のあるソフトウェアの検出に対する SpIDer Guard のアクションを別々に設定することができます。選択可能なアクションは脅威の種類によって異なります。

デフォルトでは、SpIDer Guard は感染したオブジェクトおよび修復可能と思われるオブジェクトの修復を試み、それ以外の危険なオブジェクトを 隔離 に移し、ジョークプログラム、ハッキングツール、リスクウェアなど危険性の低い脅威を無視します。SpIDer Guardのアクションの種類はDr.Web Scannerと同じです。menu_bar_open詳細

スキャンモード

このグループでは、オブジェクトに対してどのようなアクションが行われた際に SpIDer Guard による「オンザフライ」スキャンを実行するかを設定することができます。

オプション

説明

最適(推奨)

デフォルトではこのスキャンモードが使用されます。

このモードでは、SpIDer Guardは以下のいずれかのアクションが実行された場合にのみオブジェクトをスキャンします。

ハードドライブ上のオブジェクトに対し、ファイルの実行、新しいファイルの作成、既存のファイルまたはブートセクター内へのレコードの追加が試行された場合

リムーバブルデバイス上のオブジェクトに対し、ファイルまたはブートセクターへのあらゆるアクセス(書き込み、読み込み、実行)が試行された場合

パラノイド

このモードでは SpIDer Guard は、ハードドライブ・ネットワークドライブ・ポータブルデータストレージ上にある、ファイルおよびブートセクターに対するあらゆるアクセス(作成、書き込み、読み込み、実行)が試行された場合に、それらをスキャンします。

Note

EICAR テストファイル はシステムに対して実際に脅威を与えるものではないため、SpIDer Guard が 最適 モードで動作している場合、テストファイルを実行しても動作は中断されることなく、またテストファイルは悪意あるファイルとして判定されません。ただし、そのようなファイルのコピーまたは作成を行った場合は、SpIDer Guard によって検知され、デフォルトで 隔離 に移されます。

menu_bar_open詳細および推奨事項

アドバンス設定

このグループではオブジェクトに対する「オンザフライ」スキャンのパラメータを指定することができます。これらのパラメータは、SpIDer Guard のいずれのスキャンモードにも適用されます。以下の機能を有効にすることができます。

ヒューリスティック解析の使用

ダウンロードするプログラムおよびモジュールのスキャン

インストールパッケージのスキャン

ネットワークドライブ上にあるファイルのスキャン(非推奨)

コンピューターのルートキットスキャン(推奨)

Windows Script HostおよびPowerShellで実行されたスクリプトのスキャン(Windows 10向け)

ヒューリスティック解析

デフォルトでは、SpIDer Guard は ヒューリスティック解析 を用いてスキャンを実行します。このオプションが無効になっている場合、スキャンにはシグネチャ解析のみが用いられます。

ルートキットのバックグラウンドスキャン

Dr.Web に含まれているアンチルートキットコンポーネントによって、複雑な脅威に対するOSのバックグラウンドスキャンを行い、必要に応じて、検出されたアクティブな感染を修復することができます。

このオプションが有効になっている場合、Dr.Web Anti-rootkit はメモリ内に常駐します。SpIDer Guard によるファイルのオンザフライスキャンとは異なり、ルートキット 特定のプロセスの実行、レジストリ変更、ファイル及びフォルダの改変などの、OSに対する変更を隠ぺいするために使用される悪意のあるプログラム スキャンでは、オートランオブジェクト、実行中のプロセスおよびモジュール、RAM、MBR/VBRディスク、コンピューターBIOSシステム、およびその他のシステムオブジェクトもスキャンされます。

Dr.Web Anti-rootkit の主な特長の1つは、システムリソースの消費(プロセッサ時間、RAMの空き容量など)およびハードウェアキャパシティに対する優れたパフォーマンスです。

Dr.Web Anti-rootkit は脅威を検出するとユーザーに対して通知を行い、悪意のある活動を駆除します。

Note

バックグラウンドルートキットスキャンの際には、除外するファイル 指定されたファイルおよびフォルダはスキャンされません。

ルートキットのバックグラウンドスキャンはデフォルトで有効になっています。

Note

バックグラウンドスキャンが有効になっている場合、SpIDer Guard を無効にしてもそのスキャンは実行されます。SpIDer Guard が有効であるか無効であるかは、バックグラウンドスキャンの実行に関係しません。