VaderetroはDr.Web for UNIX mail serversで使用されるプラグインで、フランスの企業Goto SoftwareによってデザインされたVadeRetroライブラリを使用してスパムをフィルタリングします。
VadeRetro ライブラリは、迷惑メールに関する外部情報ソースを参照せず、スタンドアロンでメール解析を行います。さらに、動的にアップデートされるライブラリコードが、素早い処理速度と常に向上し続けるメッセージ解析のレベルを確実なものにします。
解析の結果に応じて、ライブラリによって処理されたメッセージはそれぞれスコア(-10000~+10000の整数)を受け取ります。値が小さいほど、そのメッセージがスパムではない可能性が高くなります。閾値はvaderetro設定ファイルのSpamThresholdパラメータによって定義されます。メッセージのスコアがSpamThresholdパラメータの値以上の場合、そのメッセージはスパムに分類されます。
解析の最後の段階で、VadeRetroライブラリは以下のヘッダをメッセージに加えることが出来ます。
• | X-Drweb-SpamScore: n- n はVadeRetroがメッセージに割り当てるスコアです。 |
• | X-Drweb-SpamState: b-スパムおよび感染メッセージの場合bはYesで、スパムではないメッセージおよび配送失敗通知メール(バウンスメール)の場合はNoです。 |
• | X-Drweb-SpamState-Num: s-sはメッセージ分類結果で、0、1、2、3の以下の値をとります。 |
• | s = 3 – バウンスメール(配送失敗通知など) |
このヘッダはvaderetro設定ファイルのAddXDrwebSpamStateNumHeaderパラメータの値にYesが指定されている場合にのみ追加されます。
• | X-Drweb-SpamVersion: version-versionはVadeRetroライブラリのバージョンです。このヘッダはvaderetro設定ファイルのAddVersionHeaderパラメータの値にYesが指定されている場合にのみ追加されます。 |
• | X-Spam-Level: z-zは"*" のセットです(各"*"はスコア10に相当します)。 このヘッダはvaderetro設定ファイルのAddXSpamLevelパラメータの値にYesが指定されている場合にのみ追加されます。 |
• | X-DrWeb-SpamReason: some_text-some_textはアンチスパムモジュールのエンコードされた診断メッセージで、スパム検出のクオリティを高める為に必要です。このパラメータはメッセージに対するAddXHeadersパラメータにyesが指定されている場合にのみ追加されます。 |
さらに、vaderetroプラグインはVadeRetroライブラリによって感染メッセージまたはスパムと分類されたメッセージの件名にvaderetro設定ファイルのSubjectPrefixパラメータの値を追加することが出来ます。これはSubjectPrefixパラメータに何か値が指定されている場合にのみ使うことが出来ます。通知に対してはSubjectフィールドの始めにNotifySubjectPrefixパラメータの値を追加することが出来、UnconditionalSpamThresholdパラメータを使用して疑いなくスパムと判定されたメッセージに対してはSubjectフィールドの始めにUnconditionalSubjectPrefixの値を追加することが出来ます。
誤ってスパムと判定されたメッセージはvrnonspam@drweb.comに、スパムフィルタを通過してしまったスパムはvrspam@drweb.comに送信してください。
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