H5.9. UNIX®系OSでのみ使用可能な変数

UNIX系OSの サーバー 管理を簡易化するために、管理者は/etc/init.d/drwcsd スクリプトファイル内にある変数を使用することが出来ます。

表H-1はdrwcsdの変数とそれに対応する コマンドパラメータ です。

表 Н-1.

オプションパラメータ

変数

デフォルトのパラメータ

-home

DRWCS_HOME

/usr/local/drwcs - FreeBSDの場合

/usr/drwcs - その他のOSの場合

-var-root

DRWCS_VAR

 

-etc

DRWCS_ETC

$DRWCS_VAR/etc

-rotate

DRWCS_ROT

10,10m

-verbosity

DRWCS_LEV

trace3

-log

DRWCS_LOG

$DRWCS_VAR/log/drwcsd.log

-conf

DRWCS_CFG

$DRWCS_ETC/drwcsd.conf

-pid

DRWCS_PID

 

-user

DRWCS_USER

 

-group

DRWCS_GROUP

 

-hooks

DRWCS_HOOKS

 

-trace

DRWCS_TRACE

 

 

DRWCS_HOOKSDRWCS_TRACE変数はパラメータを持ちません。変数が定義されている場合、対応するオプションパラメータがスクリプトの実行中に追加されます。変数が定義されていない場合は、オプションパラメータは追加されません。

 

表H-2はその他の変数です。

表 Н-2.

変数

デフォルトのパラメータ

説明

DRWCS_ADDOPT

 

 

DRWCS_CORE

unlimited

コアファイルの最大サイズ

DRWCS_FILES

8192

サーバー が開くことの出来るファイル記述子の最大数

DRWCS_BIN

$DRWCS_HOME/bin

drwcsd を起動するディレクトリ

DRWCS_LIB

$DRWCS_HOME/lib

サーバー ライブラリのあるディレクトリ

/etc/init.d/drwcsdスクリプト内でこれらの変数が設定されていない場合は、パラメータのデフォルト値が使われます。

 

DRWCS_HOME、DRWCS_VAR、DRWCS_ETC、DRWCS_USER、DRWCS_GROUP、DRWCS_HOOKS 変数は既に/etc/init.d/drwcsd スクリプトファイル内で定義されています。

${TGT_ES_ETC}/common.conf ファイルが存在する場合、このファイルは/etc/init.d/drwcsdに含まれ、いくつかの変数を再定義する可能性があります。ただし、それらがエクスポートされていない場合(exportコマンドを使用して)は、何の影響も与えません。

 

変数を設定するには

1./etc/init.d/drwcsd スクリプトファイルに変数の定義を追加します。

2.exportコマンドを使用して、この変数をエクスポートしてください(同じ場所)。

3.このスクリプトからもう1つのプロセスを実行する際、そのプロセスは設定された値を読み込みます。

例:

サーバー のログの詳細レベルを最大に変更する:

1.以下のラインを/etc/init.d/drwcsd に加えてください。

DRWCS_LEV=ALL

export DRWCS_LEV

2.サーバー を停止していた場合は起動してください。

/etc/init.d/drwcsd start (またはservice drwcsd start

サーバー が起動している場合は再起動してください。

/etc/init.d/drwcsd restart(またはservice drwcsd restart

3.ログの詳細レベルの値がALLになります。