2.2.2. Dr.Web Enterprise Server for UNIX®系OSのインストール

 

インストールはスーパーユーザーアカウントの元でコンソールにて行って下さい (root )。

 

UNIX 系 OS へ Dr.Web Enterprise Server をパッケージベースでインストール

1.drweb-esuite パッケージのインストールを開始するには以下のコマンドを使用してください。

サーバーのOS

コマンド

FreeBSD

pkg_add <distribution_file_name>.tbz

Solaris

1.bzip2 -d <distribution_file_name>.bz2

2.pkgadd -d <distribution_file_name>

Linux

Debian®

Ubuntu®

dpkg -i <distribution_file_name>.deb

rpm-packages

rpm -i <distribution_file_name>.rpm

 

Enterprise Server が既にコンピューターにインストールされている場合、ソフトウェアコンポーネントをアップグレードできます。ディストリビューションキットを以下のコマンドで起動してください。

rpmディストリビューションキット rpm –U <ディストリビューション_ファイル_名> .rpm

debディストリビューションキット pkg -i <ディストリビューション_ファイル_名>.deb

 

また、対応するシステムのリストには含まれていないものを含むあらゆるLinux系OSにインストールできる、いわゆるジェネリックパッケージもあります。

 

Linux系OSにgeneric パッケージをインストールするには、パッケージと同じバージョンのglibcライブラリが必要です。

 

パッケージに含まれているインストーラを使ってインストールできます。

tar -xjf <ディストリビューション_ファイル_名>.tar.bz2

スーパーユーザーの代わりに以下のスクリプトを実行してください。

./drweb-esuite-install.sh

 

インストールは次のシグナルのいずれかを送ることでいつでもキャンセルできます –– SIGHUPSIGINTSIGTERMSIGQUITSIGWINCHFreeBSD ではターミナルウィンドウのディメンションを変更するとSIGWINCHシグナルが送られます)。インストールがキャンセルされるとファイルシステムへの変更は最初の状態に戻ります。rpmパッケージを使用している場合、Ctrl + Cキーを押すとインストールを中断できます。

 

サーバー インストールの前のステップへ戻るには、escキーを押してください。step 2 のライセンス同意ウィンドウでは、ESCキーを押すとインストールを終了しますのでご注意ください。

 

管理者名はデフォルトでは admin になっています。

 

2.著作権に関する情報、及びライセンス同意のテキストを含んだウィンドウ(OSによって数やシーケンスは異なります)が表示されます。インストールを進めるには、ライセンス同意書に同意してください。

3.サーバー の動作に使用されるグループ名またはユーザー名を設定してください。そのユーザーが Enterprise Server のファイルの所有者となります。

新しいユーザー名を作成する場合は new を選択してください。次のメニューではデフォルト値を変更せず OK をクリックすることを推奨します。グループを選択するメニューで新しいグループを作成します。次のプロンプトではデフォルト値を使用してください。

4.次のウィンドウでは サーバーenterprise.key)および Enterprise Agent agent.key)のキーファイルを選択してください。キーファイルはディストリビューションキットと一緒に、または以前のバージョンからのアップグレードのために配布され、/root/esuite_backupフォルダ(デフォルト)またはユーザーが指定したフォルダに保存されます。

 

コンソールモードでのインストールではキー入力の失敗の数が制限されます。

u FreeBSD: 3回

u Solaris: 2回

この回数を超えるとインストールは強制的に終了します。

 

5.次の手順は以下のとおりです。

Solaris システムと互換性のあるバージョンをインストールする場合:Enterprise Server に新しいデータベースを作成するよう指示されます。既にインストールされている サーバー をアップグレードし、既存のデータベースを使用する場合は no と入力してください。Enterキーを押してDBへのパスを選択します。
Enterprise Server を初めてインストールする場合は Enterキーを押し サーバー にアクセスするための管理者パスワード(ログイン admin)を指定してください。デフォルトパスワード root をそのまま使用することが可能です。新しくパスワードを設定する場合、セキュリティ上の理由から、入力したパスワードは画面上には表示されません。パスワードは2回入力する必要があります(2つのパスワードが一致しない場合、表示される指示に従って手順を繰り返してください)。パスワードは4文字以上にしてください。
次に、新しい暗号化キーを作成するよう指示されます。drwcsd.priキーおよびdrwcsd.pubキーを保存してある場合、新しいDBの作成を拒否し(noと入力しEnterキーを押します)既存のキーへのフルパスを指定してください。キーを保存してない場合はEnterキーを押し、新しい暗号化キーを作成します。

deb パッケージ経由でインストールする場合:管理者パスワード(ログイン admin)の指定を要求されます。デフォルトパスワード root のままでも構いません。新しいパスワードを設定する場合、セキュリティ上の理由から、入力したパスワードは画面上には表示されません。パスワードは2回入力する必要があります(2つのパスワードが一致しない場合、表示される指示に従って手順を繰り返してください)。パスワードは4文字以上にしてください。

上記以外の場合:管理者パスワード(ログイン admin)の指定を要求されます。パスワードの設定時には、セキュリティ上の理由から、入力したパスワードは画面上には表示されません。パスワードは2回入力する必要があります(2つのパスワードが一致しない場合、表示される指示に従って手順を繰り返してください)。パスワードは8文字以上にしてください。

 

管理者パスワードに使用出来る文字はアルファベットのみです。

 

DBのアップグレードおよび手動での起動後には、管理者パスワードはデフォルトにリセットされます。

 

セキュリティポリシー上の理由から、デフォルトの登録データは変更しておくことを推奨します。登録データ(ログインおよびパスワード)は Control Center 経由での サーバー への接続に必要です。

 

6.perlインタプリタがインストールされている場合、サーバー のいくつかの設定を行うよう指示されます。特定のタイプのパラメータの設定要求ではデフォルトでno(Enterキーを押します)が選択されています。これは、この種類のパラメータにデフォルト値が使用されることを意味します。yes を指定すると、そのパラメータの値を設定することが可能になります(デフォルト値は角括弧で囲まれています。確定するにはenterキーを押します)。

サーバー の設定を手動で開始することも出来ます(perl環境がインストールされている必要があります)。以下のディレクトリ内にあるconfigure.plスクリプトを実行してください。

/usr/local/drwcs/bin/ (FreeBSDの場合)

/opt/drwcs/bin/ (Linux および Solarisの場合)

Configure.pl スクリプトパラメータについては、付録 H5.10. UNIX®系OS上のDr.Web Enterprise Serverの設定 を参照してください。

7.プログラムコンポーネントがコンピューター上にインストールされます。インストールの過程で、管理者としていくつかの動作の確認を求められることがあります。

 

Enterprise Server のインストール完了後、Agent インストールパッケージの作成中に正しいリンクを設定するため、以下のフォルダ内にあるwebmin.conf設定ファイルのServerNameパラメータ値を編集してください。

/var/drwcs/etcFreeBSD および Solaris

/var/opt/drwcs/etcLinux

このパラメータをアンコメントし、また www.example.com の代わりに、Enterprise Server がインストールされているコンピューターのIPアドレスまたはDNS名・ポート番号を以下の形式で指定します。

ServerName <サーバーアドレス>:<ポート番号>

変更を保存し Enterprise Server を再起動してください。

 

Enterprise Servers のクラスタシステムを使用する場合、または Enterprise Servers でカスタムポートを使用する場合は、Enterprise Servers インストールフォルダのetcサブフォルダ内にあるdownload.conf設定ファイルで該当するパラメータを編集してください(付録 G3. download.conf 設定ファイル 参照)。

 

 

FreeBSD向け Enterprise Server のインストールの過程でrcスクリプト/usr/local/etc/rc.d/drwcsd.shが作成されます。

手動で サーバー を停止させるには次のコマンドを使って下さい:

/usr/local/etc/rc.d/drwcsd.sh stop

手動で サーバー を起動させるには次のコマンドを使って下さい:

/usr/local/etc/rc.d/drwcsd.sh start

 

Linux およびSolaris 向け Enterprise Server をインストールする際には/opt/drwcs/bin/drwcs.shを使用したサーバーの起動と終了のためのinit スクリプト(/etc/init.d/drwcsd)が作成されます。/opt/drwcs/bin/drwcs.shは手動で起動することは出来ません。