H10. Dr.Web Server リモート診断ユーティリティ

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Dr.Web Serverリモート診断ユーティリティ は動作に関する統計を管理・確認するためにリモートで Dr.Web Server に接続することを可能にします。

ユーティリティのコンソールバージョンはServer インストールフォルダの bin 内にあります。

Serverリモート診断ユーティリティに接続するには、Dr.Web Server FrontDoor プラグインを有効にする必要があります。Dr.Web Server設定 セクションの モジュール タブでDr.Web Server FrontDoorプラグイン にチェックを入れてください。

 

Serverリモート診断ユーティリティに接続するには、 ユーティリティ経由で接続する管理者が 追加機能を使用 パーミッションを持っている必要があります。そうでない場合、リモート診断ユーティリティ経由で Server にアクセスすることはできません。

Dr.Web Serverリモート診断ユーティリティへの Server の接続設定については 管理者マニュアルDr.Web Serverのリモートアクセス を参照してください。

ユーティリティのコンソールバージョン

スタート命令フォーマット:

drwcntl [-?|-h|--help] [+<log_file>] [<server> [<login> [<password>]]]

-? -h --help – ユーティリティ使用のコマンドに関するヘルプを表示します。

<log_file>—ユーティリティの全ての動作を指定されたパスにあるログファイル内に記録します。

<server>—ユーティリティが接続する Server のアドレスの文字列を次のフォーマットで指定します:[(tcp|ssl)://]<IP address or DNS name>[:<port>]

サポートされているいずれかのプロトコルを介して接続するには以下の条件を満たしている必要があります:

a)ssl経由で接続するには、frontdoor.conf 設定ファイル内で<ssl />タグが指定されている必要があります。この場合、接続は ssl 経由でのみ確立することができます。

b)tcp経由で接続するには、frontdoor.conf 設定ファイル内で<ssl />タグが指定されている必要があります。この場合、接続は tcp 経由でのみ確立することができます。

Server アドレスの文字列内で接続パラメータが設定されていない場合、以下の値が使用されます:

パラメータ

デフォルト値

接続プロトコル

tcp

TCP接続では、Control Centerの管理 → Dr.Web Serverへのリモートアクセス セクション内で SSLを使用 のチェックが外れている必要があります。これにより、frontdoor.conf 設定ファイル内の <ssl /> タグが無効になります。

Server のIPアドレスまたはDNS名

Server アドレスを該当するフォーマットで指定するようユーティリティによって促されます。

ポート

10101

このセクションで別のポートが使用されている場合、ユーティリティに接続する際にこのポートを直接設定する必要があります。Server で、許可されるポートが Dr.Web Serverのリモートアクセス セクションで設定されて frontdoor.conf 設定ファイル内に保存されます。

<login>—Server 管理者のログインです。

<password>—Server にアクセスするための管理者パスワードです。

接続文字列内で管理者のログインとパスワードが指定されていない場合、該当する認証情報を指定するようユーティリティによって要求されます。

可能なコマンド:

cache <operation>—ファイルキャッシュに対する操作です。特定の操作を行うには以下のコマンドを使用してください:

clear—ファイルキャッシュをクリアします。

list—全てのファイルキャッシュの内容を表示します。

matched <regular expression>—指定された正規表現に合致するファイルキャッシュの内容を表示します。

maxfilesize [<size>]—プリロードされたファイルオブジェクトの最大サイズを表示/設定します。追加のパラメータなしで実行された場合は現在のサイズが表示されます。サイズを設定するには、コマンド名の後に必要なサイズをバイト単位で指定します。

statistics—ファイルキャッシュの使用に関する統計を表示します。

calculate <function>—指定されたシーケンスを計算します。特定のシーケンスを計算するには以下のコマンドを使用してください:

hash [<standard>] [<string>]—指定された文字列のハッシュを計算します。特定の規格を設定するには以下のコマンドを使用します:

gost—指定された文字列のハッシュをGHOST規格に従って計算します。

md5—指定された文字列のmd5ハッシュを計算します。

sha—指定された文字列のハッシュをSHA規格に従って計算します。

SHA1—指定された文字列のハッシュをSHA1規格に従って計算します。

sha224—指定された文字列のハッシュをSHA224規格に従って計算します。

sha256—指定された文字列のハッシュをSHA256規格に従って計算します。

sha384—指定された文字列のハッシュをSHA38規格に従って計算します。

sha512—指定された文字列のハッシュをSHA512規格に従って計算します。

hmac [<standard>] [<string>]—指定された文字列のHMAC を計算します。特定の規格を設定するには以下のコマンドを使用します:

md5—指定された文字列をHMAC-MD5で計算します。

sha256—指定された文字列をHMAC-SHA256で計算します。

random—ランダムな数値を生成します。

uuid—ユニークな識別子を算出します。

clients <operation>—情報を取得し、Serverに接続されたクライアントを管理します。特定の機能についての情報を取得するには以下のコマンドを使用してください:

addresses [<regular expression>]—指定された正規表現に合致する端末のネットワークアドレスを表示します。正規表現が指定されていない場合は全ての端末のアドレスが表示されます。

caddresses [<regular expression>]—指定された正規表現に合致する端末のIPアドレス数を表示します。正規表現が指定されていない場合は全ての端末の数が表示されます。

chosts [<regular expression>]—指定された正規表現に合致する端末のコンピューター名の数を表示します。正規表現が指定されていない場合は全ての端末の数が表示されます。

cids [<regular expression>]—指定された正規表現に合致する端末識別子の数を表示します。正規表現が指定されていない場合は全ての端末の数が表示されます。

cnames [<regular expression>]—指定された正規表現に合致する端末名の数を表示します。正規表現が指定されていない場合は全ての端末の数が表示されます。

disconnect [<regular expression>]—指定された正規表現に合致する識別子を持つ端末とのアクティブな接続を切断します。正規表現が指定されていない場合は、接続されている全ての端末との接続が切断されます。

enable [<mode>]—Server でのクライアントの接続許可モードを表示/設定します。追加のパラメータなしに実行された場合、現在のモードが表示されます。モードを設定するには、次のコマンドを使用してください:

on—全てのクライアント接続を許可します。

off—全てのクライアント接続を拒否します。

hosts <regular expression>—指定された正規表現に合致する端末のコンピューター名の数を表示します。

ids <regular expression>—指定された正規表現に合致する端末識別子を表示します。

names <regular expression>—指定された正規表現に合致する端末名を表示します。

online <regular expression>—指定された正規表現に合致する識別子、名前、またはアドレスを持った端末のオンライン時間を表示します。オンライン時間は最後に端末がServer に接続された瞬間から開始されます。

statistics <regular expression>—指定された正規表現に合致するクライアントの数に関する統計を表示します。

traffic <regular expression>—現在接続されている、指定された正規表現に合致するクライアントのトラフィック情報を表示します。

core—Serverプロセスダンプを書き込みます。

特定のパラメータを要求するには以下のコマンドを使用してください:cpu <parameter>—Server がインストールされているコンピューターのCPU使用率に関する統計を表示します。

clear—蓄積された統計データを全て削除します。

day—当日のCPU使用率のグラフを表示します。

disable—CPU使用率のモニタリングを無効にします。

enable—CPU使用率のモニタリングを有効にします。

hour—現在の時間のCPU使用率のグラフを表示します。

load—平均CPU使用率を表示します。

minute—過去1分間のCPU使用率のグラフを表示します。

rawd—当日のCPU使用率に関する統計値を表示します。

rawh—過去1時間のCPU使用率に関する統計値を表示します。

rawl—平均CPU使用率に関する統計値を表示します。

rawm—過去1分間のCPU使用率に関する統計値を表示します。

status—CPU使用率のモニタリング状況を表示します。

debug <parameter>—デバッグを設定します。追加のコマンドリストを確認するには ? debug コマンドでヘルプを開いてください。特定のパラメータを設定するには追加のコマンドを使用してください。

debug signal コマンドはUNIX系OS環境の Server でのみ使用可能です。

die—Server を停止し、Server プロセスダンプを書き込みます。

die コマンドはUNIX系OS環境の Server でのみ使用可能です。

dwcp <parameter>—Dr.Web Control Protocol (Server、Agent、Agent インストーラプロトコルを含む)オプションを設定/表示します。可能なパラメータ:

compression <mode>—次の内いずれかのトラフィック圧縮モードを設定します:

on—圧縮が有効です。

off—圧縮が無効です。

possible—圧縮を使用することが可能です。

encryption <mode>—次の内いずれかのトラフィック暗号化モードを設定します:

on—暗号化が有効です。

off—暗号化が無効です。

possible—暗号化を使用することが可能です。

show—現在の Dr.Web Control Protocol のオプションを表示します。

io <parameter>—Server プロセスの入力/出力統計を表示します。特定のパラメータを要求するには以下のコマンドを使用してください:

clear—蓄積された統計データを全て削除します。

disable—統計のモニタリングを無効にします。

enable—統計のモニタリングを有効にします。

rawdr—当日の読み込まれたデータに関する統計値を表示します。

rawdw—当日の書き込まれたデータに関する統計値を表示します。

rawh—過去1時間の統計値を表示します。

rawm—過去1分間の統計値を表示します。

rday—当日のデータ読み込みのグラフを表示します。

rhour—過去1時間のデータ読み込みのグラフを表示します。

rminute—過去1分間のデータ読み込みのグラフを表示します。

status—統計のモニタリング状況を表示します。

wday—当日のデータ書き込みのグラフを表示します。

whour—過去1時間のデータ書き込みのグラフを表示します。

wminute—過去1分間のデータ書き込みのグラフを表示します。

log <parameter>—Server ログファイルに文字列を書き込む、またはログの詳細レベルを設定/表示します。指定されたパラメータに応じて、以下のアクションが実行されます:

log <string>—指定された文字列を NOTICE の詳細レベルで Server ログファイルに書き込みます。

log \s [<level>]—ログの詳細レベルを設定/表示します。コマンドがレベルの指定なし \s にコマンドで実行された場合、現在の詳細レベルが表示されます。可能な値: ALLDEBUG3DEBUG2DEBUG1DEBUGTRACE3TRACE2TRACE1TRACEINFONOTICEWARNINGERRORCRIT

lua—LUAスクリプトを実行します。

mallopt <parameter>—メモリ割り当てのパラメータを設定します。特定のパラメータを設定するには追加のコマンドを使用してください。追加のコマンドリストを確認するには ? mallopt コマンドでヘルプを開いてください。

mallopt コマンドはUNIX系OS環境の Server でのみ使用可能です。

コマンドパラメータに関するさらなる詳細についてはglibc ライブラリの mallopt() 関数に関する記述を参照してください。この関数に関するヘルプを見るには man mallopt コマンドを使用します。

memory <parameter>—Serverがインストールされているコンピューターのメモリ使用率に関する統計を表示します。特定のパラメータを要求するには以下のコマンドを使用してください:

all—全ての情報と統計データを表示します。

heap—ダイナミックメモリに関する情報を表示します。

malloc—メモリ割り当てに関する統計を表示します。

sizes—割り当てられたメモリ量に関する統計を表示します。

system—システムメモリに関する情報を表示します。

memory コマンドはWindows 、Linux系OS、FreeBSD OS環境の Server でのみ使用可能です。その場合、memory コマンドの追加パラメータについて以下の制限があります:

system—Windows 、Linux系OS環境の Server のみ

heap—Windows 、Linux系OS環境の Server のみ

malloc—Linux系OS、FreeBSD OS環境の Server のみ

sizes—Linux系OS、FreeBSD OS環境の Server のみ

monitoring <mode>—Server プロセスによって使用されるCPU(cpu <parameter> コマンド)およびI/O(io <parameter> コマンド)リソースのモニタリングモードを設定/表示します。可能なパラメータ:

disable—モニタリングを無効にします。

enable—モニタリングを有効にします。

show—現在のモードを表示します。

printstat—Server 動作の統計をログに記録します。

reload—Dr.Web Server FrontDoor プラグインをリロードします。

repository <parameter>—リポジトリの管理です。特定の機能を要求するには以下のコマンドを使用してください:

all—全てのリポジトリプロダクトのリストおよびプロダクトごとの全てのファイルの数を表示します。

clear—キャッシュ内のオブジェクトのTTL値に関係なく、キャッシュの内容をクリアします。

fill—全てのリポジトリファイルをキャッシュに読み込みます。

keep—現在キャッシュ内にある全てのリポジトリファイルをTTL値に関係なく永久的に保存します。

loaded—現在キャッシュ内にある全てのリポジトリプロダクトおよびプロダクトごとの全てのファイルの数を表示します。

reload—リポジトリをディスクからリロードします。

statistics—リポジトリの更新統計を表示します。

restart— Server を再起動します。

追加のコマンドリストを確認するには ? show コマンドでヘルプを開いてください。show <parameter>—Server がインストールされているシステムに関する情報を表示します。特定のパラメータを設定するには追加のコマンドを使用してください。

show コマンドの追加コマンドについて以下の制限があります:

memory—Windows 、Linux系OS環境の Server のみ

mapping—Windows 、Linux系OS環境の Server のみ

limits—UNIX系OS環境の Server のみ

processors—Linux系OS環境の Server のみ

sql—SQLクエリ―を実行します。

stop—Server を停止します。

traffic <parameter>—Server ネットワークトラフィックの統計を表示します。特定のパラメータを要求するには以下のコマンドを使用してください:

all—Server 起動時からの全てのトラフィックを表示します。

incremental—最後にtraffic incremental コマンドを実行してからのトラフィックの増加分を表示します。

last—最後に保存されたポイントからのトラフィックの増加分を表示します。

storelast コマンドの保存ポイントを作成します。

update <parameter>——情報を取得し、更新を管理します。特定の機能についての情報を取得するには以下のコマンドを使用してください:

active—現在更新が実行されている Agent のリストを表示します。

agent [<mode>]—Server からの Agent の更新モードを表示/設定します。追加のパラメータなしに実行された場合、現在のモードが表示されます。モードを設定するには、次の追加コマンドを使用してください:

on—Agent の更新を有効にします。

off—Agent の更新を無効にします。

gus—GUS の更新状況を無視して GUS からリポジトリの更新を実行します。

モードを設定するには、次の追加コマンドを使用してください:http [<mode>]——GUS からの Server リポジトリの更新モードを表示/設定します。追加のパラメータなしに実行された場合、現在のモードが表示されます。

on—GUS からのリポジトリ更新を有効にします。

off—GUS からのリポジトリ更新を無効にします。

inactive—現在更新が実行されていない Agent のリストを表示します。

track [<mode>]—Agent 更新のトラッキングモードを表示/設定します。追加のパラメータなしに実行された場合、現在のモードが表示されます。モードを設定するには、次の追加コマンドを使用してください:

on—Agent の更新トラッキングを有効にします。

off—Agent の更新トラッキングを無効効にします。この場合、update active コマンドは現在更新が実行されている Agent のリストを表示しません。