Dr.Web Serverスケジュールの設定

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Dr.Web Serverスケジュールを編集する方法は以下のとおりです:

1.Control Center のメインメニューで 管理 を選択し、開いたウィンドウ内の コントロールメニューでDr.Web Server Task Scheduler を選択します。Serverのタスク一覧が開きます。

2.スケジュールを管理するには、ツールバー上の該当する項目を使用します。

a)ツールバー上の全般的な項目は、新しいタスクの作成およびスケジュールセクション全体の管理に使用します。これらは常にツールバー上で使用可能です。

新規タスク—新規タスクを追加します。詳細については下記 タスクエディタ セクションを参照してください。

表示された設定をファイルにエクスポートします—スケジュールを特別なフォーマットのファイルにエクスポートします。

ファイルから設定をインポートします—スケジュールを特別なフォーマットのファイルからインポートします。

b)既存のタスクを編集する場合、該当するタスクのチェックボックスにチェックを入れます。リスト上にある全てのタスクを選択するには、テーブルヘッダのチェックボックスにチェックを入れてください。選択されたタスクを管理するために必要な、ツールバー上の項目が使用可能になります。

オプション

アクション

ステータス

有効

選択されたタスクの、スケジュールに応じての実行を有効にします(無効になっていた場合)

無効

選択されたタスクの実行を無効にします。タスクはリスト上に残りますが、実行されません。

全般 タブのタスクエディタで 有効 にチェックを入れた場合も同様のアクションが実行されます。

重要度

クリティカル

このタスクがスケジュール通りに実行されなかった場合に、再度実行します。

クリティカルでない

タスクの実行が省略されたか否かに関係なく、スケジュールで設定された時間にのみタスクを実行します。

全般 タブのタスクエディタで クリティカルタスク にチェックを入れた場合も同様のアクションが実行されます。

設定の複製

現在のスケジュールリスト内で選択されているタスクを複製します。設定の複製オプションを指定すると、新しく作成されるタスクは選択されたタスクと同じ設定を持ちます。

繰り返し

一回だけ実行するように設定されたタスクに使用します。指定した時間設定に応じて再度タスクを実行します(実行回数を変更する方法については タスクエディタ セクションを参照してください)。

選択された設定を削除

選択したタスクをスケジュールから削除します。

3.タスクのパラメータを変更するには、該当するタスクをリスト内で選択してください。下記 で詳述する タスクエディタ ウィンドウが開きます。

4.スケジュール編集後、変更を適用するには保存をクリックします。

タスクエディタ

タスクエディタ 内で以下の設定を行うことができます:

1.新しいタスクの作成

ツールバー上で 新規タスク をクリックします。

2.既存のタスクの編集

タスクのリスト内で、該当するタスクの名前をクリックします。

タスクを編集するためのウィンドウが開きます。既存のタスクを編集する際の設定と、新しいタスクを作成する際の設定は同じです。

*マークの付いたフィールドの値は必ず指定してください。

タスクの設定を編集するには

1.全般タブで以下のパラメータを設定することができます。

名称 入力フィールドでタスクの名前を指定してください。スケジュールリスト内に表示されます。

タスクの実行を有効にするには、有効化 にチェックを入れます。タスクを無効にするにはチェックを外してください。リスト上には残りますが、実行されません。

この設定は、スケジューラー のメインウィンドウ内にあるツールバー上の ステータス からも行うことができます。

クリティカルタスク にチェックを入れると、タスクが実行されなかった場合に再度実行します。Scheduler は1分ごとにタスクリストをチェックし、実行されていないクリティカルなタスクがあった場合はそれを実行します。タスクが複数回実行されなかった場合、 実行されるのは1回のみです。

この設定は、スケジューラー のメインウィンドウ内にあるツールバー上の 重要度 からも行うことができます。

アクションタブのアクションドロップダウンリスト内でタスクの種類を選択し、タスクの実行に必要なパラメータを指定してください。

タスクの種類

パラメータと説明

クリティカルなサーバーデータのバックアップ

Server の、以下のクリティカルなデータのバックアップを作成するタスクです。

データベース

ライセンスキーファイル

プライベート暗号化キー

次のパラメータを指定してください:

パス—データを保存するフォルダへのパス(フィールドが空の場合、デフォルトのフォルダが使用されます)

最大コピー数 — バックアップコピー数の上限(0を指定した場合、上限はなくなります)

詳細については付録付録 H5.5を参照してください。

バックアップフォルダは空である必要があります。そうでない場合、バクアップ中に中身が削除されます。

リポジトリのバックアップ

リポジトリのバックアップを定期的に作成するタスクです。

次のパラメータを指定してください:

パス—バックアップコピーを保存するフォルダへのフルパスです。

最大コピー数—指定されたフォルダに保存される、リポジトリのバックアップコピーの数の上限です。コピーの数が上限に達した場合、最も古いコピーから新しいもので上書きされていきます。

リポジトリの領域で、アンチウイルスコンポーネントに関する情報のうち、保存するものを選択します。

リポジトリ全体—下のリストで選択されたコンポーネントのリポジトリの全てのリビジョンを保存します。

重要なリビジョンのみ—下のリストで選択されたコンポーネントのリビジョンのうち、重要であるとマークされたもののみを保存します。

設定ファイルのみ—下のリストで選択されたコンポーネントの設定ファイルのみを保存します。

コンポーネントにチェックを入れると、それらのコンポーネントの選択された領域が保存されます。

バックアップフォルダは空である必要があります。そうでない場合、バクアップ中に中身が削除されます。

統計情報レポート

アンチウイルスネットワークに関する統計情報のレポートを作成するタスクです。

レポートを作成するには 定期レポート を有効にする必要があります(通知設定 参照)。レポートは Server のインストールされているコンピューター上に保存されます。レポートの入手方法は、送信方法によって異なります:

Eメール で送信する場合、レポートは通知設定内で指定されたメールアドレスに対して送信されるメールに添付されます。また、メールにはレポートへのリンクも含まれます。

Eメール以外の方法で送信する場合、それぞれ該当する通知にレポートへのリンクが含まれます。

タスクを作成するには次のパラメータを設定してください:

通知プロファイル—レポート作成の設定を持った通知グループの名前です。タイトル名は新しい通知グループの作成時に指定することができます。

レポート言語—レポート内で使用される言語

日付フォーマット—統計情報に使用される日付のフォーマットです。次のフォーマットを使用することができます:

ヨーロッパ式: DD-MM-YYYY HH:MM:SS (日-月-年 時間:分:秒)

アメリカ式: MM/DD/YYYY HH:MM:SS (月/日/年 時間:分:秒)

レポートフォーマット—統計情報レポートを保存するドキュメントのフォーマットです。

レポート期間—指定された期間の統計情報をレポートに含めます。

グループ—その情報をレポートに含める、アンチウイルスネットワーク端末のグループのリストです。複数のグループを選択する場合は、CTRLキーまたはSHIFTキーを押したまま選択してください。 

— レポートに含める、統計情報の表です。複数の表を選択する場合は、CTRLキーまたはSHIFTキーを押したまま選択してください。

レポート保存期間—Server のインストールされているコンピューター上でレポートを保存する期間です。保存期間はレポートが作成された時点から開始されます。

フックの実行

ユーザーフックを実行するタスクです( ユーザーフック 参照)。

名前ドロップダウンリストから、実行するユーザーフックのグループを選択します。

スクリプトの実行

スクリプト フィールド内で指定されたLua scriptを実行するタスクです。

同一のデータベースを使用している複数の Servers上で スクリプトの実行 タイプのジョブを同時に実行すると、エラーが発生する場合があります。

 

Luaスクリプトを実行する際、管理者はServerフォルダ内のすべてのファイルシステム、およびServerがインストールされているコンピューター上の一部のシステムコマンドにアクセスすることができます。

スケジュールへのアクセスを禁止するには、該当する管理者に対して サーバースケジュールを編集 権限を無効にしてください(管理者と管理者グループ 参照)。

ライセンス失効リマインダ

Dr.Web 製品のライセンス有効期限切れについて通知を行うタスクです。

ライセンスの有効期限が切れるどれくらい前から通知を開始するかを設定してください。

長期間接続されていない隣接サーバー

隣接 Server が現在の Server に長い間接続されていない場合に通知を行うタスクです。

通知の表示は 通知設定 セクションの 長期間接続されていない隣接サーバー を使用して設定することができます。

時間 および フィールド内で期間を指定してください。その期間に一度も現在の Server に接続されなかった隣接 Server は長期間接続されていないと見なされます。

データベースレコードの削除

vacuum コマンドを使用して、Server データベース内の利用されていないレコードを収集・削除します。

このタスクを実行するために追加のパラメータを設定する必要はありません。

古い情報の削除

端末に関する古くなった情報をデータベースから削除するタスクです。

日数を指定してください。その日数を過ぎると、ワークステーションに関する統計情報は古くなったと判断され、Server から削除されます(端末自体は削除されません)。

日数は情報のタイプごとに個別に設定します。

古い端末の削除

古くなった端末をデータベースから削除するタスクです。

期間を指定してください(デフォルトでは90日です)。その期間に一度もServerに接続されなかった端末は古くなったと見なされServerから削除されます。

古くなった情報は、ディスクの容量を空けるためにデータベースから削除されます。デフォルトでは 古い情報の削除 および 古い端末の削除 タスクの期間は90日に設定されています。値を減らすと、アンチウイルスネットワークコンポーネントの動作に関する統計は正確な情報を提供できなくなり、値を増やすと Server のリソース消費が大きくなる場合があります。

古いメッセージの削除

次のメッセージをデータベースから削除するジョブです:

Agent通知

webコンソールへの通知

スケジュールに沿ったレポートの作成

保存期間の過ぎた、古くなったメッセージを削除することもできます。保存期間は次のタイミングで設定します:

通知:通知の作成中、送信方法の設定時に(通知設定 参照)

レポート:レポート作成のジョブ内で

このタスクを実行するために追加のパラメータを設定する必要はありません。

未送信イベントの削除

未送信イベントをデータベースから削除するタスクです。

未送信イベントの保存期間を指定してください。その期間が過ぎるとイベントは削除されます。

このタスクは下位 Server からメイン Server へ送信されるイベントに適用されます。送信に失敗したイベントは、未送信イベントのリストに登録されます。下位 Server は、指定された間隔で送信の試行を続けます。未送信イベントの削除 タスクが実行されると、指定された保存期間を過ぎたイベントは削除されます。

暗号化キーを入れ替える

以下の暗号化キーを定期的に入れ替えるタスクです:

Server上のdrwcsd.priプライベートキー

ワークステーション上のdrwcsd.pubパブリックキー

入れ替えが実行される時点で起動していないワークステーションが存在する可能性を考慮し、この処理は2つのステップに分けて行われます。2つ目の処理を実行する際にはそれらの端末が Server に接続されているよう、2つの処理は間隔をあけて実行することを推奨します。

タスクの作成時に、キー入れ替えのステップをドロップダウンリストから選択してください:

新しいキーを追加—有効化されていない新しい暗号化キーのペアが作成される、1つ目のステップです。端末は Server に接続されると同時に新しいパブリックキーを受け取ります。

古いキーを削除し、新しいキーと入れ替える—新しい暗号化キーとの入れ替えについて端末に通知が行われ、続けて既存のキーを新しいキーと入れ替える(端末上のパブリックキー、Server 上のプライベートキー)、2つ目のステップです。

なんらかの理由で端末が新しいパブリックキーを受け取らなかった場合、それらの端末は Server に接続することができなくなります。この問題を解決するには以下の方法があります:

新しいパブリックキーを手動で端末上に置く(端末上でのキーの入れ替え手順については付録Connecting Dr.Web Agent to Other Dr.Web Server を参照してください)。

Server 上での、無効なパブリックキーでの Agent の認証を許可する(Agent 設定の ネットワーク セクション参照)

Dr.Web Serverを再起動

Server を再起動させるタスクです。

このタスクを実行するために追加のパラメータを設定する必要はありません。

プログラムを実行

カスタムプログラムを実行するタスクです。

このタスクによって起動されたプログラムはバックグラウンドで実行されます。

次のパラメータを指定してください:

パス フィールド—実行するプログラムの実行ファイルのフルネーム(とパス)

引数 フィールド—プログラムを実行するためのコマンドラインパラメータ

このタスクによって起動されているプログラムが終了するまで待つ場合はプログラム終了を待つ にチェックを入れます。その場合、Server はプログラムの開始、リターンコード、プログラム終了の時間をロギングします。チェックが外れている場合、タスクはプログラムの起動後直ちに完了し、Server はプログラムの開始のみロギングします。

端末にメッセージを送信

端末または端末グループのユーザーに対して任意のメッセージを送信するタスクです。

メッセージの設定については 端末に通知を送信する を参照してください。

Dr.Web Serverをシャットダウン

Server をシャットダウンするタスクです。

このタスクを実行するために追加のパラメータを設定する必要はありません。

長期間サーバーに接続していない端末

現在の Server に長い間接続されていない端末があった場合に通知を行うタスクです。

通知の表示は 通知設定 セクションの 長期間サーバーに接続していない端末 を使用して設定することができます。

フィールド内で日数を指定してください。この日数の間に一度も現在の Server に接続されなかった端末は長期間接続されていないと見なされます。

Active Directoryとの同期

ネットワーク構造を同期するジョブです。コンピューターを含んだActive Directoryコンテナが、ワークステーションの置かれるアンチウイルスネットワークグループになります。

このタスクを実行するために追加のパラメータを設定する必要はありません。

このタスクはデフォルトで無効になっています。タスクの実行を有効にするには、上記のとおりジョブ設定またはツールバーで 有効化 にチェックを入れてください。

リポジトリの更新

このタスクに関する説明は スケジュールによる更新 を参照してください。

端末を起動

端末を休止モードから起動させるタスクです(スキャンを実行する前など)。

休止モードから起動させる端末を指定してください:

全ての端末を起動—Server に接続されている全ての端末を起動させます。

指定されたパラメータによる端末の起動—次のパラメータに一致する端末のみを起動させます:

IPアドレス起動させる端末のIPアドレスのリストです。次のフォーマットでIPアドレスを指定します:10.3.0.127、10.4.0.1-10.4.0.5、10.5.0.1/30。コンマ(,)または改行で区切って複数のアドレスを指定することができます。IPアドレスの代わりに端末のDNS名を指定することも可能です。

MACアドレス起動させる端末のMACアドレスのリストです。MACアドレスのオクテットは':'で区切られる必要があります。また、コンマ(,)または改行で区切って複数のアドレスを指定することができます。

グループ起動 させる端末のグループのリストです。複数のグループを選択するには ctrlshift を使用してください。

このタスクを実行するには、休止モードから起動させる端末に、Wake-On-Lanに対応しているネットワークカードが備わっている必要があります。

お使いのネットワークカードがWake-On-Lanに対応しているかどうかを確認するにはマニュアルを参照するか、ネットワークアダプターのプロパティを確認(コントロールパネル → ネットワークとインターネット → ネットワーク接続 → アダプターの設定の変更 → 設定 → アドバンス設定)してください。

ログファイルに記録

指定されたテキストを Server ログファイル内に記録します。

文字列—ログファイル内に記録するテキスト

3.時刻 タブの

期間 ドロップダウンリスト内でタスクの実行モード、およびその実行間隔を設定します。

種類

説明

1日に1回

時間と分を入力してください。タスクは1日1回、指定された時間に実行されます。

N分ごと

タスクを実行する時間間隔を設定する為に N 値を指定してください。

N60以上の場合タスクはN分ごとに実行され、60未満の場合はNの倍数分ごとに実行されます。

1時間に1回

毎時間ごとにタスクを何分に実行するか 0 から 59 までの数字を入力してください。

月に1回

日付、時間、分を入力してください。タスクは指定された日付の指定された時間に実行されます。

1つ目のタスクのN分後

1つ目のタスク ドロップダウンリストで、このタスクを実行する時間を設定する際に基準とするタスクを選択します。

フィールドで、最初のタスクが実行されてから、このタスクの実行までの間隔を分単位で指定するか、またはリストから選択してください。

シャットダウン

タスクは Server シャットダウン時に実行されます。

このタスクを実行するために追加のパラメータを設定する必要はありません。

開始

タスクは Server 起動時に実行されます。

このタスクを実行するために追加のパラメータを設定する必要はありません。

週に1回

曜日、時間、分を入力してください。タスクは指定された曜日の指定された時間に実行されます。

指定された時間に1回のみタスクを実行するには 一度のみ にチェックを入れます。このチェックが外れている場合、タスクは指定された間隔で繰り返し実行されます。

すでに1度実行されているタスクを繰り返し実行するには、スケジュールセクションのツールバー上にある 繰り返しを使用します。

4.タスクのパラメータを全て指定した後保存をクリックしてください。既存のタスクを編集した場合は変更が反映され、新しいタスクを作成した場合は指定したパラメータで新規タスクが作成されます。