更新

Dr.Web for UNIX mail serversソリューションを最適な状態で使用するには、ウイルス定義ファイルを定期的に更新する必要があります。

ウイルス定義ファイルは、".vdb"の拡張子です。アップデートサーバでは、lzmaアーカイブで保存される場合もあります。新しいウイルスが発見されると、それらを記述したデータベースの小さなファイル(数KBしかない)がリリースされ、迅速で効果的な対処が可能です。

ウイルス定義ファイルの更新には、デイリーアップデート (drwtoday.vdb)とウィークリーアップデート(drwXXXYY.vdb)があります。 XXX は、ウイルス検査エンジンのバージョンを示しており、YYは00から始まる連番です(例えばバージョン6.0に対する最初の更新はdrw60000.vdb)。

デイリーアップデートは、新種のウイルスに対応するために毎日、あるいは1日に数回もリリースされています。新しいデイリーアップデートが適用された場合、drwtoday.vdbファイルは上書きされます。また、新しいウィークリーアップデートが適用された場合、drwtoday.vdbファイルの内容はdrwXXXYY.vdbファイルにコピーされ、新しい空のdrwtoday.vdbファイルが生成されます。

ウイルス定義ファイルを手動で更新したい場合、まず最初に、実行されなかった定期的な更新を全てインストールする必要があります。次に、drwtoday.vdbファイルを上書きします。

メインのウイルス定義ファイルに更新を追加するには、該当するファイルをDr.Web for UNIX mail servers実行ファイルのディレクトリ(デフォルトでは/var/drweb/bases/)か、設定ファイルで指定されたディレクトリに配置してください。

drwrisky.vdb、drwnasty.vdbの2つ追加ファイルで、アドウェアやダイヤラ-、ハッキングプログラムなどの不正プログラムに対応する定義ファイルを提供します。拡張子や形式は、ウイルス定義ファイルと同様です。

アンチウイルス技術は発展を続けているため、新しいバージョンのアンチウイルスパッケージが適宜リリースされます。更新されたアルゴリズムが含まれ、ウイルス検査エンジン(Engine)に実装されます。それと同時に、リリースされた全ての更新が1つにまとめられ、既知のウイルス全てが記録されたウイルス定義ファイルによって新しいバージョンのパッケージは完全なものになります。通常、新しい定義ファイルは古いEngineに接続することも出来ます。ただし、その場合新しいウイルスの検出や修復は保証されません。そのためにはEngineのアルゴリズムがアップグレードされている必要があるからです。

ウイルス、その他の不正プログラムに対応する定義ファイルには、以下のような種類があります。

drwebase.vdb製品リリース時に同梱されるウイルス定義ファイル
drwXXXYY.vdbウイルス定義ファイルのウィークリーアップデート(drwtoday.vdbの1週間分を集約したファイル
drwtoday.vdbウイルス定義ファイルのデイリーアップデート
drwnasty.vdb製品リリース時に同梱されるマルウェア定義ファイル
dwnXXXYY.vdbマルウェア定義ファイルのウィークリーアップデート(dwntoday.vdbの1週間分を集約したファイル)
dwntoday.vdbマルウェア定義ファイルのデイリーアップデート
drwrisky.vdb製品リリース時に同梱されるリスクウェア定義ファイル
dwrXXXYY.vdbリスクウェア定義ファイルのウィークリーアップデート(dwrtoday.vdbの1週間分を集約したファイル)
dwrtoday.vdbリスクウェア定義ファイルのデイリーアップデート