[Sender]セクションでは、Senderコンポーネント(メッセージを送信する)の設定が定義されています。このセクションはCommunigate Proメールトランスファーシステムとの動作向けDr.Webソフトウェアディストリビューションには含まれていません。
UseSecureHash = {Yes | No}
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送信するメッセージ全てにSecureHashヘッダを加えます。UseSecureHashおよびSecureHashパラメータは、CourierとEximメールトランスファーシステム向けのソリューション、およびDr.Web for UNIX mail gatewaysでは使用されません。
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SendmailおよびQmaiMTA向けDr.Web for UNIX mail serversでは、メッセージの送信と受信に同じMTAを使う場合、UseSecureHashパラメータにYesを指定する必要があります。それにより、メッセージループを回避し、システムオペレーションを最適化することが出来ます。 メッセージの送信と受信に異なるMTAを使う場合は、SecureHashヘッダがシステム上限値を超えないようにNoを指定する必要があります。
デフォルト値:
UseSecureHash = Yes
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Zmailer MTA向けDr.Web for UNIX mail serversでは、ルーティング段階でdrweb-zmailerを使用する場合(process.cfから起動される場合)のみ、Yesを指定する必要があります。この場合、drweb-senderによって作成されたメッセージは全てdrweb-zmailerによって処理されます。メッセージループおよび二重チェックの可能性を避けるため、SecureHashヘッダが追加されます。
デフォルト値:
UseSecureHash = No
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Postfix MTA向けDr.Web for UNIX mail serversでは、Posxfixとの対話が milterプロトコル経由で実行される場合のみ(drweb-milterモジュールを使用)、Yesを指定する必要があります。この場合、drweb-senderによって作成されたメッセージは全てdrweb-milterによって処理されます。メッセージループおよび二重チェックの可能性を避けるため、SecureHashヘッダが追加されます。
デフォルト値:
UseSecureHash = No
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SecureHash = {string}
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SecureHashヘッダの内容の指定です。このパラメータ値には任意の記号のストリング(記号は10個以上)を使用することが出来ます。セキュリティ強化の為に、パラメータのデフォルト値は変更しておくことを強く推奨します。
Zmailer MTA向けDr.Web for UNIX mail serversでは、このパラメータ値はZmailerがルーティング段階で使用されている場合にdrweb-zmailerのスタートアップに使用する--hashパラメータ値と同じである必要があります。
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デフォルト値:
SecureHash = !!!---------___EDIT_THIS___!!!
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StalledProcessingInterval = {time}
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プラグインが受信したものの、時間内にCheckerコンポーネントへの送信が完了しなかったメッセージの再処理間隔の指定です。このような状況はネットワークか電源に問題が発生した場合に起こる可能性があります。
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デフォルト値:
StalledProcessingInterval = 10m
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SendingIntervals = {time}
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メッセージの送信処理の間隔を指定します。
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デフォルト値:
SendingIntervals = 0s, 30s, 60s, 10m, 30m, 2h, 8h, 1d, 1d
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Method = {SMTP | LMTP | PIPE}
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Senderコンポーネントがメッセージを送信する方法の指定です。
• | SMTP - SMTPプロトコル経由でメッセージを送信 |
• | LMTP - LMTPプロトコル経由でメッセージを送信 |
• | PIPE - PIPE経由で外部メールプログラムへメッセージを送信 |
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デフォルト値:
Method =
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MailerName = {SMTP | Sendmail | Postfix | CommuniGate | Qmail | Exim | Zmailer | Courier}
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Dr.Web for UNIX mail serversと一緒に動作するMTAの指定で、Method = pipeの場合に使用します。現在のバージョンでは、SIGHUPシグナルでは変更が反映されません。
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デフォルト値:
このパラメータのデフォルト値は、使用するMTAによって異なります。
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Address = {address}
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Senderコンポーネントがメッセージを送信する際に使用するアドレスの指定です。Method = pipeの場合、 メッセージの受信に使用するMTAへのフルパスを指定する必要があります。指定しなかった場合は、メッセージの送信に使用するソケットのアドレスがこのパラメータの値として指定されます。Dr.Web for UNIX mail gatewaysでは標準タイプのアドレスに加え、mx:HOSTNAMEタイプも使用することが出来ます(HOSTNAMEはホスト名です)。このタイプを使用した場合、ホスト名を使用するMXレコードを全て受信し、それらに応じてメッセージを送信します。
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デフォルト値:
このパラメータのデフォルト値は、使用するMTAによって異なります。
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Options = {string}
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Method = pipeの場合に起動される外部メールプログラムのオプションを指定します。
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デフォルト値:
Options =
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InPoolOptions = {pool settings}
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メッセージ受信、内部キュー構成用のスレッドプールのオプションを指定します。
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デフォルト値:
InPoolOptions = auto
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OutPoolOptions = {pool settings}
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メッセージ送信用のスレッドプールのオプションを指定します。
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デフォルト値:
OutPoolOptions = auto
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以下のパラメータはEximおよびPostfix MTA向けソリューション、Dr.Web for UNIX mail gatewaysでのみ指定されます。
HeloCmdTimeout = {time}
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HELO/EHLOコマンド実行のタイムアウト時間の指定です。
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デフォルト値:
HeloCmdTimeout = 5m
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MailFromCmdTimeout = {time}
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MAILコマンド実行のタイムアウト時間の指定です。
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デフォルト値:
MailFromCmdTimeout = 5m
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RcptToCmdTimeout = {time}
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RCPTコマンド実行のタイムアウト時間の指定です。
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デフォルト値:
RcptToCmdTimeout = 5m
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DataCmdTimeout = {time}
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DATA/BDATコマンド実行のタイムアウト時間の指定です。
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デフォルト値:
DataCmdTimeout = 2m
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DataBlockTimeout = {time}
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メッセージ送信のタイムアウト時間の指定です。
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デフォルト値:
DataBlockTimeout = 3m
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EndOfDataTimeout = {time}
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SMTP/LMTP経由でメッセージを送信する際のデータ終了コマンド(.)のタイムアウト時間の指定です。
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デフォルト値:
EndOfDataTimeout = 10m
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OtherCmdsTimeout = {time}
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SMTP/LMTP経由でメッセージを送信する際の上記以外のコマンドのタイムアウト時間を指定します。
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デフォルト値:
OtherCmdsTimeout = 2m
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PipeTimeout = {time}
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PIPEを使用して返答を受け取る際のタイムアウト時間の指定です。
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デフォルト値:
PipeTimeout = 2m
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SendDSN = {Yes | No}
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DSN レポート送信の指定です。
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デフォルト値:
SendDSN = No
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Router = {string}
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送信先に応じたメッセージのルーティングルールを指定します。異なる送信先へのメッセージを別々のメールアドレスから送信することが出来ます。送信先を複数持つメッセージを異なるメールアドレスから送信しなければならない場合、宛先のリストはグループ分けされている必要があります(各グループが個々のメールアドレスからメッセージのコピーを受け取れるように)。
パラメータ値はDOMAIN ADDRESSの書式で指定します。
• | DOMAIN は送信先のエンベロープをチェックするストリングです。エンベロープは<user@host>書式です。検索では大文字小文字を区別しません。 |
例えば"@localhost"ストリングを検索した場合、<test@localhost>と <yy@localhost.localdomain> エンベロープがマッチし、<@localhost>ストリングを検索した場合は<test@localhost>エンベロープのみがマッチします。
• | ADDRESS は、エンベロープ内にDOMAINストリングがある場合のメッセージ送信先のアドレスです。ADDRESSの書式はこの設定ファイル内のAddressパラメータの書式と同じです。 "|"記号で区切って複数のアドレスを指定することが出来、その場合メッセージは最初に接続可能となったアドレスに送られます。 |
例:
Router = @main.server.com> mx:main.server.com|inet:25@backup.server.com
この場合、main.server.comドメインからの受信者宛メッセージは、main.server.comのMXレコード内で示されたアドレスに送信されます。送信に失敗した場合、システムはポート25上の backup.server.comへメッセージの送信を試みます。
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デフォルト値:
Router =
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