[Milter]セクション

[Milter]セクションでは、drweb-milterモジュールの動作を管理する設定が定義されています。drweb-milterモジュールは、milterプロトコル経由でのDr.Web for UNIX mail serversとPostfixおよびSendmail MTA間の連携に使用します。このセクションはPostfixおよびSendmailメールトランスファーシステムとの動作向けパッケージのDr.Web MailD設定ファイルに含まれています。

Address = {socket address}

milterプロトコル経由で接続を確立する為のソケットアドレスを指定します。メールシステムの設定内(Sendmail MTAのsendmail.cf設定ファイル内、Postfix MTAのmain.cf設定ファイル内)で指定した定義に従う必要があります。このパラメータ値には PIDファイルへのパスは使用できません。

:

Address = local:%var_dir/ipc/drweb-milter.skt

デフォルト値:

Address = inet:3001@127.0.0.1

Timeout = {time}

drweb-milterが SendmailまたはPostfix MTAに接続するタイムアウト時間の指定です。メールシステムの設定ファイル内のどのTimeoutパラメータ値よりも大きい値を指定してください。

デフォルト値:

Timeout = 2h

PendedConnections = {numeric value}

接続保留キューの長さの指定です(drweb-milterはMTAがメッセージを処理するのを待ちます)。

デフォルト値:

PendedConnections = 64

CanChangeBody = {Yes | No}

MTAがメッセージ本文の変更機能をサポートしているかどうかの指定です。バージョン2.4以降のPostfix MTAはこの機能をサポートしています。現在のバージョンでは、SIGHUPシグナルでは変更が反映されません。

デフォルト値:

CanChangeBody = Yes

ProcessingTimeout = {time}

drweb-milterモジュールのメッセージ検査のタイムアウト時間を指定します。[MailBase]セクションのSendTimeoutパラメータ値よりも大きい値を設定することを強く推奨します。

デフォルト値:

ProcessingTimeout = 40s

ProcessingErrors = {actions}

メッセージ検査中にエラーが発生した際の処理を指定します。tempfail、discard、pass、 rejectのアクションのうち、いずれか1つを指定してください。

デフォルト値:

ProcessingErrors = reject

MinPersistConnection = {numeric value}

drweb-milterモジュールとの最小接続数の指定です。

デフォルト値:

MinPersistConnection = 2

UseStat = {Yes | No}

drweb-milterモジュールとの接続に関する統計情報の指定です。統計情報は、drweb-milterモジュールがSIGUSR1を受信するとファイルに出力されます。

デフォルト値:

UseStat = No

MaxFreetime = {time}

drweb-milterモジュールとの全ての接続を閉じるまでのタイムアウト時間を指定します。

デフォルト値:

MaxFreetime = 2m

ReplyPoolOptions = {pool settings}

drweb-milterモジュールからの応答を処理するためのスレッドプールのオプションを指定します。

デフォルト値:

ReplyPoolOptions = auto