Sendmail MTAとの統合

SendmailとDr.Web MailDの統合にはMilter APIが必要です。お使いのSendmailがMilter APIライブラリに対応していない場合、対応ライブラリにそれを追加するようSendMailをリビルドする必要があります。詳細についてはSendmailのドキュメントを参照してください。

Dr.Web MailD設定ファイル[Sender]セクションのSecureHashパラメータの値が指定されていることを確認してください(値には任意の記号の文字列を設定することができます。記号は10個以上使用することを推奨します)。また、同セクション内のUseSecureHashパラメータの値にはYesを指定してください。

Sendmail MTAとDr.Web MailDの統合はMilter API経由で(drweb-milterモジュールはReceiverコンポーネントとして使用されます)以下のように実行されます。

Sendmailはdrweb-milter転送アドレス__ADDRESS__によって定義された転送接続を介して、Milter APIまたはメッセージ自体から内部コマンドを受け取ります。メッセージはメールセッションのステージ(helo、mail from:、rcpt to:など)に応じセグメントに分けられて転送されるため、drweb-milterモジュールによって一時ファイルに保存されます。drweb-milterは、メッセージに関する命令をMilter API経由でSendmailに送信します。

Milter APIはマルチスレッドライブラリで、同時に複数のメールセッションを処理することができます。上記に記載した統合スキーマにおいて、Sendmailはクライアント、drweb-milterはサーバとなります。従って、sendmail.cf設定ファイル内でアドレスを指定する必要があり、接続に適したクライアントアドレスがSendmailによって選択されます。

drweb-milterモジュールは、他のトランスポート接続経由でdrweb-maildモジュールにコマンドを送り、応答を待ちます。

上記に記載したスキーマにおいて、drweb-milterモジュールはSendmailインターフェースとdrweb-maildモジュール間のエージェントとして動作します。Sendmailとdrweb-milterモジュールは別々のコンピューター上で動作することが可能ですが、drweb-milterモジュールとdrweb-maildモジュールは同じコンピューター上で動作する必要があります。