Local_scan機能を使用したEximとの統合

このモードでDr.Web MailDと連携するには、Eximのバージョンが4.50以降である必要があります。

まず最初に、 local_scan機能に対応したEximを再コンパイルしてください。First, you must recompile Exim with support of local_scan function:

%bin_dir/doc/maild/local_scan/local_scan.cexim*/Local/ ディレクトリにコピーします。
%bin_dir/doc/maild/local_scan/Makefile.sample内で指定されたパラメータを、exim*/Local/ディレクトリ内にあるEximのMakefileに加えます。該当するパラメータが既にMakefile内で指定されている場合は、それらをアンコメントして編集することが出来ます。
EximのMakefile内では、Eximの起動に権限を使用したユーザの名前も指定する必要があります(Dr.Web MailDに指定された名前と同じにしてください)。ユーザ名はEXIM_USERパラメータによって定義され、デフォルトではEXIM_USER = drwebです。
Eximをコンパイルし、インストールします。makeまたはmake installコマンドの実行が、以下のようなメッセージを出して中断された場合、

/libexec/ld-elf.so.1: Shared object "libgcc_s.so.1" not found, required by "libboost_thread.so"

修正する方法は2つあります。

oライブラリlibstdc++.so.6およびlibgcc_s.so.1を、%bin_dir/lib/からシステムのライブラリがあるディレクトリにコピー(またはそれらへのリンクを作成)することが出来ます。
o以下のコマンドをコンソールから実行することが出来ます。

$ export LD_LIBRARY_PATH=%bin_dir/lib/:$LD_LIBRARY_PATH

   Eximを再度コンソールからコンパイルし、インストールしてください。

次に、Eximシステムを設定してください。クイック設定には%bin_dir/doc/maild/local_scan/configure.sampleファイルのパラメータの値を使用することが出来ます。必要なラインをExim設定ファイルのlocal_scanセクションにコピーするだけです。

コンポーネントの設定に関する情報を検索するには、以下のコマンドをコンソールから実行してください。

$ PATH_TO_BIN_DIR/exim -bP local_scan

PATH_TO_BIN_DIRはEximバイナリへのパスです。