Dr.Web MailDの設定

CGPとの統合で、Dr.Web MailDdrweb-cgp-senderモジュールはSenderコンポーネントとして動作します。このモジュールはmailグループの権限で起動され、それによってcgpディレクトリに書き込むことが可能です。一方Dr.Web MailDdrweb-cgp-receiverモジュールはReceiverコンポーネントとして動作します。このモジュールはCGPメールシステム自体によってroot権限で起動されます。

このような設定でDr.Web MailDを正しく動作させるために、他のDr.Web MailDモジュールをどのユーザの権限で起動させるかを明示的に指定する必要があります。ユーザの名前はDr.Web MailD設定ファイル[CgpReceiver]設定セクションのChownToUserパラメータで設定するか、このパラメータの値を指定せずにプログラム全体 をroot権限で実行してください。

drweb-cgp-senderPIPEドライバ経由で新しいメッセージをCGPに転送するので、メッセージがループするのを防ぐために特別なヘッダを追加する必要があります。このヘッダはDr.Web MailD設定ファイル[CgpSender]セクションのUseSecureHashパラメータまたはSecureHashパラメータで設定します。

この場合drweb-cgp-receiverモジュールは、このヘッダを持つメッセージを検査せずに通過させます。Dr.Web MailD設定ファイル[CgpSender]セクションのUseSecureHashパラメータの値にNoを指定することでこのヘッダの使用を無効にすることが出来ます。それによってモジュールはPIPEドライバから受信した全てのメッセージを検査せずに通過させます。

Dr.Web MailDがCGPと正常に動作するための全ての設定はDr.Web MailD設定ファイルの[CgpReceiver]および[CgpSender]セクションで定義され、本マニュアルのCgpReceiverおよびCgpSenderの章に記述しています。