Dr.Web Daemonの起動

Daemonをデフォルト設定で起動させると、以下の処理が実行されます。

設定ファイルを検索して読み込みます。設定ファイルが見つからない場合、プロセスは終了します。設定ファイルへのパスは、起動時にコマンドラインパラメータ-ini: {path/to/your/drweb32.ini}で指定するか、デフォルトの設定ファイル(%etc_dir/drweb32.ini)を使用します。
ログファイルを作成します。Daemonが使用するユーザアカウントは、ログファイルディレクトリに対して適切な権限を持っている必要があります。ユーザ権限の場合、デフォルトのログディレクトリ(/var/log/)に対して書き込み権限がありません。Userパラメータを指定した場合、LogFileNameパラメータでログファイルを適切な場所に指定する必要があります。
設定ファイルで指定された場所からライセンスキーファイルを読み込みます。ライセンスキーファイルが見つからない場合、プロセスは終了します。
Userパラメータが指定された場合、Daemonはユーザアカウントを作成し(デフォルト値:drweb)、適切な権限を付与します。
Enginedrweb32.dll)を読み込みます。Engineが見つからない場合、または異常な場合、プロセスは終了します。
設定ファイルで指定された場所から、ウイルス定義ファイルを任意の順番で読み込みます。ウイルス定義ファイルが破損している、または見つからない場合でもプロセスは続行されます。
Daemonモードになり、ログファイルに情報を出力します。
Daemonと他のDr.Web for UNIX mail serversソリューションモジュールが連携するためのソケットを作成します。TCPソケットを使用している場合、複数の接続が可能です(少なくとも1つの接続が確立されていれば読み込みは続行されます)。UNIXソケットを使用している場合、Daemonのユーザアカウントはこのソケットを含んだディレクトリの読み取り、及び書き込み権限を持っている必要があります。モジュールのユーザアカウントはディレクトリそのものに対する実行アクセス、及びソケットファイルに対する読み込み、書き込み権限を持っている必要があります。ユーザ権限の場合、デフォルトのログディレクトリ(/var/log/)に対して書き込み権限がありません。Userパラメータが指定された場合、Socketパラメータを再定義してソケットファイルへのパスを指定する必要があります。ソケットが作成できなかった場合、プロセスは終了します。
DaemonのPIDファイルが作成されます。DaemonのユーザアカウントはPIDファイルを含んだディレクトリに対して適切な書き込み権限を持っている必要があります。ユーザ権限の場合、デフォルトのログディレクトリ(/var/log/)に対して書き込み権限がありません。Userパラメータが指定された場合、PidFileパラメータを再定義してPIDファイルへのパスを指定する必要があります。PIDファイルが作成できなかった場合、プロセスは終了します。