8.1. Dr.Web Enterprise Server 設定

Dr.Web Enterprise Serverのコンフィギュレーションパラメータを設定するには

1.メインメニューで 管理 を選択します。

2.コントロールメニューで Dr.Web Enterprise サーバの設定 をクリックします。

3.サーバー 設定のウィンドウが開きます。

 

* マークの付いたフィールドの値は必ず指定してください。

 

全般タブ

名称 パラメータは サーバー の名前を設定します。特に指定されていない場合 Enterprise Server ソフトウェアがインストールされたコンピューターの名前が使用されます。

スレッド パラメータは Agentサーバー スレッドの数を設定します。 デフォルトの設定は、テクニカルサポートからのアドバイスがあった場合のみ変更するようにしてください。

DB接続数 パラメータは サーバー とのデータベース接続の数を設定します。デフォルトの設定は、テクニカルサポートからのアドバイスがあった場合のみ変更するようにしてください。

認証キュー パラメータは サーバー 認証のキューに加えることのできるワークステーション数の上限を設定します。どの自然数も使用可能です。

帯域幅の更新 ドロップダウンリストで、サーバー から Agent への更新のネットワークトラフィック帯域幅の上限を設定できます。

このパラメータが 無制限 に設定されている場合、Agent への更新はネットワークトラフィック帯域幅の制限無しに送信されます。

このパラメータが 無制限 ではない場合(数値を持つ)、Agent への更新は全ての Agent 更新に対するサマリーネットワークトラフィックの指定された帯域幅の範囲で送信されます。

新規端末 ドロップダウンリストで、新しいワークステーションの接続ポリシーを設定できます(詳細は 新しい端末の承認ポリシー を参照してください)。未承認の端末を新規端末にリセット フラグは、承認チェックを通らなかった未承認のワークステーションに対する サーバー との接続のパラメータをリセットします。このオプションは サーバー 設定(パブリックキーなど)を変更、またはDBを変更する際に役に立ちます。そのような場合、ワークステーションは サーバー と接続できなくなり、接続するためには サーバー に新しいパラメータが必要となります。

統計フラグは、Enterprise Server のオペレーションに関する統計を分析のために http://stat.drweb.com/ のインターネットサーバーに送信します。必要に応じて下のフィールドで接続パラメータを設定できます。送信の間隔を1時間未満に設定することは推奨できません。

Dr.Web Control Center 経由で統計を設定する場合は、統計情報データ タブを使用してください。

暗号化及び圧縮ドロップダウンリストで、Enterprise ServerEnterprise Agent 間のトラフィックの暗号化及び圧縮のポリシーを選択します(トラフィックの暗号化と圧縮 参照) 。

以下のオプションも使用できます。

ワークステーションのIPアドレスの代わりにホスト名のログを作成する場合は ホスト名を表示する フラグをセットしてください。

アンチウイルスネットワークのカタログ内でワークステーション名の代わりにホスト名を表示させるには NetBIOS名を置換 フラグをセットしてください(ホスト名が見つからない場合はIPアドレスが表示されます)。

 

ホスト名を表示するNetBIOS名を置換 フラグはデフォルトではクリアされています。DNSサービスが正しくセットアップされていない場合、それらのボックスを有効にすると サーバー のオペレーションが大幅に遅くなります。これらのオプションを使用する際にはDNSサーバー上のキャッシュネームを有効にすることを推奨します。

 

 

NetBIOS名を置換 フラグがセットされ、かつアンチウイルスネットワークに プロキシサーバー が含まれている場合、Dr.Web Control Center 内では プロキシサーバー 経由で サーバー に接続されている全ての端末に対して端末名の代わりに、プロキシサーバー がインストールされているコンピューター名が表示されます。

 

端末の説明の同期 – 端末の説明と Dr.Web Control Center 内の説明の同期を設定します。Dr.Web Control Center  内に端末の説明が無い場合、ユーザー説明がこのフィールドに設定されます。説明が異なる場合、Dr.Web Control Center  内の説明はユーザー説明に置き換えられます。

統計情報データタブ

統計情報データ タブで、ログファイル及び サーバー データベースに記録する統計情報の設定をすることができます。

それぞれの情報をDBへ追加するには、以下のフラグをセットしてください。

隔離 – 端末の 隔離 の状態のログを作成します。

DBへの端末モジュールリスト保存 – 端末にある アンチウイルス モジュールのリストのログを作成します。

DBへのインストールコンポーネントリスト保存 – 端末にインストールされた アンチウイルス コンポーネント(ScannerMonitor 等)のリストのログを作成します。

DBへのコンポーネントの開始/終了に関する情報保存 – 端末の アンチウイルス コンポーネント(ScannerMonitor 等)のイベントの開始及び停止に関する情報のログを作成します。

DBへの感染情報保存 – 端末で検出された感染に関する統計データのログを作成します。

DBへのスキャンエラー情報保存 – 端末のスキャン中に起こった全てのエラーに関する情報のログを作成します。

DBへのスキャン統計情報保存 – 端末スキャン結果のログを作成します。

DBへのインストールに関する情報保存 – 端末での Agent インストールに関する情報のログを作成します。

端末ジョブ実行ログ – ワークステーション上で実行されたタスクの結果のログを作成し、DBに保存します。

端末ステータスの監視 – ワークステーションのステータス変更のログを作成し、DBに保存します。

ウイルスデータベースの監視 – ウイルスデータベースステータス、及びワークステーション上のコンテンツの変更のログを作成し、DBに保存します。

統計情報を見るには

1.メインメニューの ネットワーク を選択します。

2.階層的リストで端末またはグループを選択します。

3.コントロールメニューの該当するセクションを開きます(下記の表を参照してください)。

 

統計データに関する詳細は 統計情報を見る  セクションをご覧ください。

 

下の表は サーバー 設定の 統計情報データ タブ内のフラグと ネットワーク ページのコントロールメニューのアイテム間の対応です。

統計情報データ タブのフラグをクリアした場合、コントロールメニューの対応するアイテムは隠された状態になります。

統計データセクションのフラグとコントロールメニューのアイテム間の対応

サーバーパラメータ

メニューオプション

隔離

全般 → 隔離

DBへの端末モジュールリスト保存

表 → モジュール

DBへのインストールコンポーネントリスト保存

全般 → インストール済コンポーネント

DBへのコンポーネントの開始/終了に関する情報保存

表 → 開始/終了

DBへの感染情報保存

表 → 感染

表 → ウイルス

DBへのスキャンエラー情報保存

表 → エラー

DBへのスキャン統計情報保存

表 → 統計情報

表 → 統計情報要約

DBへのインストールに関する情報保存

表 → すべてのネットワークインストレーション

端末ジョブ実行ログ

表 → ジョブ

表 → ウイルスデータベース

端末ステータスの監視

表 → ステータス

表 → ウイルスデータベース

ウイルスデータベースの監視

表 → ウイルスデータベース

統計情報タブ

統計情報 タブで、ウイルスイベントに関する統計の Doctor Web への送信を設定することができます。

送信プロセスを有効にするには 統計情報 フラグをセットします。以下のフィールドを使用できるようになります。

間隔 – 統計を送信する分単位の間隔。

サーバ – IP アドレスまたはDNS名と統計サーバーのポート (デフォルトでは stat.drweb.com:80

URL – 統計サーバー上のカタログへのパス (デフォルトでは/update/se

ID サーバー のMD5キー (enterprise.key サーバー キーファイル内にあります

ユーザ – 送信された統計を識別するためのユーザー名 (ご自身のユーザー名については Dr.Web テクニカルサポートサービス にお問い合わせください

パスワード 送信された統計を認証するためのパスワード (ご自身のパスワードについては Dr.Web テクニカルサポートサービス にお問い合わせください

プロキシ (必要に応じて)統計を送信するためのプロキシサーバーのアドレス。

プロキシユーザ (必要に応じて)プロキシサーバーのユーザー名(匿名評価には必要ありません)。

プロキシパスワード (必要に応じて)プロキシサーバーを評価する為のパスワード (匿名評価には必要ありません)。

サーバー間隔 のみ必須フィールドです。

設定の変更を承認するには 保存 をクリックします。

セキュリティタブ

セキュリティ タブで、Agent ・ネットワークインストーラ・他の(隣接ネットワークの) Enterprise Server が、そこから サーバー にアクセスできるようにするネットワークアドレスへの制限を設定します。

サーバー 監査ログを管理するには以下のフラグを使用して下さい。

操作の監査Dr.Web Control Center を使用した管理者による操作のログを作成し、それをDBに書き込むことができます。

サーバ内部の操作の監査Enterprise Server の内部操作のログを作成し、それをDBに書き込むことができます。

 

監査ログを見るにはメインメニューで 管理 を選択し、コントロールメニューで 監査ログ をクリックします。

 

エージェントインストール隣接ネットワーク 追加タブでは対応する種類の接続への制限を設定できます。

アクセス制限を設定するには

1.該当するタブに行きます(エージェントインストール隣接ネットワーク

2.全ての接続を許可するには このACLを使用する フラグをクリアします。

3.許可する又は拒否するアドレスのリストを作成するには このACLを使用する フラグをセットします。

4.TCP アドレスを許可するには、そのアドレスを TCP:許可 または TCPv6:許可 リストに入れてください。

5.TCPアドレスを拒否するには、そのアドレスを TCP:拒否 または TCPv6:拒否 リストに入れてください。

アドレスリストを編集するには

1.該当するフィールドでアドレスを指定し 保存 をクリックします。

2.新しいフィールドを追加するには、該当するセクションで ボタンをクリックします。

3.フィールドを削除するには、 をクリックしてください。

ネットワークアドレスは次のように指定します: <IPアドレス>/[<プレフィックス>]

 

IPv6インターフェースがコンピューター上にインストールされている場合は、TCPv6アドレスのリストを利用できます。

 

例:

1.プレフィックス24はネットマスクのあるネットワークを表します: 255.255.255.0

254個のアドレスを含みます。

ホストアドレスは195.136.12.*のようになります。

2.プレフィックス8はネットマスクのあるネットワークを表します: 255.0.0.0

16387064個までのアドレスを含みます(256*256*256

ホストアドレスは125.*.*.*のようになります。

どのリストにも含まれていないアドレスは 拒否優先順位 フラグがセットされているか否かによって許可、または拒否されます。フラグがセットされている場合、どのリストにも含まれていない(または両方に含まれている)アドレスは拒否されます。それ以外の場合、そのようなアドレスは許可されます。

IPXアドレスへの制限も同様に設定できます。

データベースタブ

データベース タブで、 Dr.Web Enterprise Security Suite アンチウイルスの集中ログの保管、及びその設定のためのDBMSを選択します。

詳細は データベースの動作モード設定 をご覧ください。

アラートタブ

アラート タブで、ウイルス攻撃、及びプログラムによって検出されたその他のイベントについてアンチウイルスネットワーク管理者やその他のユーザーへ通知する際のモードを設定することができます。

詳細は アラートの設定 をご覧ください。

トランスポートタブ

トランスポートタブで、 サーバー が使用するトランスポートプロトコルのパラメータを設定します。

名称 フィールドでそれぞれのプロトコルの Enterprise Server 名を指定できます。名前を指定しない場合、全般 タブで設定された名前が使用されます(上記を参照してください。タブで名前が設定されていない場合はコンピューターの名前が使用されます)。プロトコル名に、全般タブ上での名前以外のものが指定されている場合、Agentサーバー を検出するサービスによってプロトコル記述からの名前が使用されます。

アドレス フィールドで、ワークステーション上での Agent とのインタラクションに サーバー が使用するインターフェースのアドレスを指定します。

クラスタアドレス フィールドで、アクティブな Enterprise Server を検索する際の Agentネットワークインストーラ とのインタラクションに サーバー が使用するインターフェースのアドレスを指定します。詳細は Dr.Web Enterprise Server 検出サービス をご覧ください。

このパラメータは 付録E.ネットワークアドレスの指定 に記載されたネットワークアドレスフォーマットで指定してください。

モジュールタブ

モジュール タブで、サーバー と他の Enterprise Security Suite コンポーネント間のインタラクションのプロトコルを選択できます。

デフォルトでは以下のインタラクションが有効になっています。

Enterprise Agent

NAP Validator コンポーネント

Agent Network Installer

Enterprise サーバー と他の Enterprise Server 間のインタラクションは無効になっています。マルチサーバーネットワークの設定では(複数のDr.Web Enterprise Server を持つネットワークの特性)、該当するフラグをセットすることでこのプロトコルを有効にします。

所在地タブ

所在地タブで Enterprise Server がインストールされているコンピューターについての追加情報を指定できます。