第6章:Dr.Web Enterprise Security Suiteソフトウェアおよびコンポーネントのアップグレード

Dr.Web Enterprise Security Suiteおよびそのコンポーネントを更新する前に、以下の点に注意してください。

更新前にインターネットアクセスのTCP/IPプロトコル設定を確認することを推奨します。特にDNSサービスが正しく設定されている必要があります。

マルチサーバーのアンチウイルスネットワーク構成では、サーバー間の更新配信はバージョン11のDr.Web Serverと以前のバージョンのDr.Web Server間では実行されず、サーバー間接続は配信統計にのみ使用されます。サーバー間更新配信を実現するには、全てのDr.Web Serverをバージョン12へアップグレードする必要があります。バージョン11ではサポートされていないOSにインストールされたAgentと接続するために、アンチウイルスネットワークの一部として以前のバージョンのDr.Web Serverを残しておく必要がある場合(Dr.Web Agentのアップグレード参照)、バージョン6のDr.Web Serverとバージョン11のDr.Web Serverで個別に更新を受信する必要があります。

Dr.Web Proxy Serverが含まれるアンチウイルスネットワークでは、コンポーネントをバージョン11.0.2にアップグレードする際に、プロキシServerもバージョン11.0.2にアップグレードする必要があります。そうしないと、バージョン11.0.2で提供されるAgentは、バージョン11.0.2のServerに接続できなくなります。Dr.Web Server→Dr.Web Proxy Server→Dr.Web Agentの順にアップグレードを実行することをお勧めします。

バージョン6からバージョン11にDr.Web Serverをアップグレードする際には、Proxy Serverを介して設定したServer動作の設定内容は保存されません。バージョン11のインストール完了後、ユーザーはProxy Serverを介した接続設定を手動で指定する必要があります(管理マニュアルプロキシを参照)。

Dr.Web Serveのアップグレード時、すべてのリポジトリの設定は新しいバージョンに移行されませんが(デフォルトの設定にリセットされます)、バックアップされます。必要に応じて、Dr.Web Serverのアップグレード後に手動でリポジトリ設定を変更します。