アンチウイルスネットワークの構築

アンチウイルスネットワーク配置のクイックスタート:

1.保護する全てのコンピューターやモバイルデバイスを含めた、アンチウイルスネットワークの構成を計画してください。

Dr.Web Serverの機能を実行するコンピューターを選択します。アンチウイルスネットワークには複数のDr.Web Serverを含めることができます。このような構成の特徴については、管理者マニュアル、の複数のDr.Web Serverを持つネットワークの特性を参照してください。

Dr.Web Serverは、LANサーバーとして機能するコンピューターのみでなく、あらゆるコンピューターにインストールできます。このコンピューターの一般的なシステム要件については、システム要件を参照してください。

 

LANサーバーを含む全ての保護する端末に同じバージョンのDr.Web Agent をインストールします。サーバーの設定によって決定されるインストールするアンチウイルスコンポーネントリストに違いがあります。

Dr.Web ServerおよびDr.Web Agentをインストールするには、該当するコンピューターへのワンタイムアクセス(物理的、またはリモートコントロールおよびプログラム起動のツールを介して)が必要です。以後の手順は全てアンチウイルスネットワーク管理者のいる場所(ローカルネットワークの外でも可能)から行われ、Dr.Web Serverおよびワークステーションへのアクセスは必要ありません。

アンチウイルスネットワークの計画を立てる際には、職務上の必要性からControl Centerへのアクセスを許可する人物のリストと、それぞれの役割とそれらに割り当てられた責任を記載したリストを作成することもお勧めします。すべての役割に対して管理者グループ が作成されます。アカウントを管理者グループに加えることで、特定の管理者を役割とリンクさせることができます。必要に応じて、管理者グループ(役割)をマルチレベルシステムとして階層的にグループ化し、各レベルごとに個別に管理権限を編集することができます。

管理グループと権限を管理する方法の詳細については、管理者マニュアル第5章:アンチウイルスネットワーク管理者を参照してください。

2.設計した計画に従い、該当するネットワークノードにどのOS向けのどの製品をインストールする必要があるかを決定します。対応している製品の詳細については、ディストリビューションキット セクションに記載されています。

必要な製品は全てボックスソリューションとして入手するか、Doctor Web 公式サイトのhttps://download.drweb.comからダウンロードできます。

Android OS、Linux OS、macOSの端末向けのDr.Web Agentは、スタンドアローンパッケージからインストールでき、その後、集中管理のDr.Web Serverに接続できます。Agent設定の詳細は、対応するユーザーマニュアルを参照してください。

3.選択したコンピューター、または複数台のコンピューターにDr.Web Serverのゼネラルディストリビューションキットをインストールします。インストールの説明は、Dr.Web Serverのインストールに記載されています。

Dr.Web Security Control CenterはServerと一緒にインストールされます。

デフォルトでは、Dr.Web Serverはインストール後、およびOSの再起動時に自動的に起動します。

 

4.アンチウイルスネットワークにAndroid OS、Linux系OS、macOSの端末が含まれる場合、Dr.Web Serverゼネラルディストリビューションキットがインストールされた全てのコンピューターにDr.Web Serverエクストラディストリビューションキットをインストールしてください。

5.必要に応じて、Proxy Serverをインストールして設定します。詳細については、Proxy Serverのインストールに記載されています。

6.サーバーおよび端末のアンチウイルスソフトウェアを設定するには、Dr.Web Security Control CenterからDr.Web Serverに接続します。

Dr.Web Security Control CenterはDr.Web Serverがインストールされたコンピューターだけでなく、あらゆるコンピューターで開くことができます。ただし、Dr.Web Serverがインストールされているコンピューターとネットワーク経由で接続が可能である必要があります。

Control Centerは以下のアドレスで使用できます。
http://<Server_Address>:9080

または

https://<Server_Address>:9081

<Server_Address>は、Dr.Web ServerがインストールされているコンピューターのIPアドレスまたはドメイン名です。

認証ダイアログウィンドウで管理者の認証情報を指定してください。デフォルトの管理者の場合は次のとおりです。

名前 - admin

パスワード:

Windowsの場合 - Dr.Web Serverインストール中に設定されたパスワードです。

UNIX系OSの場合 - Dr.Web Serverインストール中に自動的に作成されたパスワード(Dr.Web Server for UNIX®系OSのインストールも参照してください)。

Dr.Web Serverへの接続に成功すると、Control Center のメインウィンドウが開きます(詳細については、管理者マニュアルDr.Web Security Control Centerを参照してください)。

7.サーバーの初期設定を行います(サーバーの設定の詳細については、管理者マニュアル第8章:Dr.Web Serverの設定を参照):

a.ライセンスマネージャーセクションで1つまたは複数のライセンスキーを追加し、該当するグループ(特に Everyone グループ)に割り当てます。ライセンスキーをDr.Web Serverのインストール時に指定しなかった場合、この手順は必須です。

b.リポジトリ一般設定 セクションで、Dr.Web GUSから更新するアンチウイルスネットワークのコンポーネントを設定します。リポジトリの状態 セクションで、サーバーのリポジトリに製品を更新します。更新が完了するまでに時間がかかる場合があります。更新プロセスの完了を待ってからさらに設定を続行します。

c.管理 → Dr.Web Server ページには、Dr.Web Serverのバージョンに関する情報が含まれています。新しいバージョンが利用可能な場合は、管理者マニュアルDr.Web Serverのアップグレードとバックアップからの復元に記載に従ってDr.Web Serverを更新します。

d.必要に応じ、ネットワーク接続を設定し、全てのアンチウイルスネットワークコンポーネントの連携に使用するデフォルトのネットワーク設定を変更します。

e.必要に応じ、サーバー管理者のリストを設定します。外部の管理者認証も使用可能です。詳細については、管理者マニュアル第5章:アンチウイルスネットワーク管理者を参照してください。

f.アンチウイルスソフトウェアを使用する前に、Dr.Web Serverの重要なデータのバックアップフォルダの設定を変更しておくことをお勧めします(管理者マニュアルDr.Web Serverスケジュールの設定を参照)。Dr.Web Serverソフトウェアファイルとバックアップコピーを同時に失うリスクを軽減するために、他のローカルディスクにバックアップフォルダを保管することをお勧めします。

8.ワークステーションのアンチウイルスソフトウェア設定を行います(グループおよび端末の設定に関する詳細については、管理者マニュアル第6章第7章を参照してください)。

a.必要に応じ、端末のユーザーグループを作成します。

b.Everyone グループの設定と作成したユーザーグループの設定を行います。特に、インストールするコンポーネント セクションの設定を行います。

9.ワークステーションにDr.Web Agentをインストールします。

インストールファイル セクションで、Agentインストールのサポートされているファイルのリストを確認してください。端末のOS、リモートインストールが可能かどうか、Agentインストール時のDr.Web Serverを指定するオプションなどに応じて、適切なインストールオプションを選択します。例えば次のようにします。

ユーザーが個別にアンチウイルスをインストールする場合は、Control Centerから端末ごとに作成されるパーソナルインストールパッケージを使用します。この種類のパッケージはControl Centerからメールで直接ユーザーに送信することも可能です。端末のDr.Web Serverへの接続はインストール後に自動的に実行されます。

1つのユーザーグループ内の複数の端末にアンチウイルスをインストールする必要がある場合、複数の端末を含む特定のグループ向けの1つのコピーとしてControl Center経由で作成されたグループインストールパッケージを使用できます(Windows端末のみ)。

ネットワーク経由で1台または複数の端末に同時にリモートインストールを行うには(Windows端末のみ)、ネットワークインストーラを使用します。インストールはControl Centerから実行されます。

Active Directoryサービス経由で複数の端末に同時にリモートインストールを実行できます。これには、Active Directoryを持つネットワーク用のDr.Web Agentインストーラを使用します。

インストール中のDr.Web Serverと端末間における通信帯域を軽減する必要がある場合は、Agentと保護コンポーネントのインストールを一度に行うフルインストーラを使用できます。

Android OS、Linux系OS、macOSの端末へのインストールは、一般的なルールでローカルから実行できます。また、すでにインストールされているスタンドアロン製品は、該当する設定に従ってDr.Web Serverに接続できます。

Windows OS向けのフルインストーラおよびWindows OS以外のオペレーティングシステム向けのインストーラを使用できるようにするには、まず初めにDr.Web Serverの追加の(エクストラ)ディストリビューションキットをインストールする必要があります。

 

Windows Server 2016以降のサーバーでDr.Web Agentを正しく動作させるには、グループポリシーを使用して手動でWindows Defenderを無効にしてください。

10.Agentは、インストール後すぐにDr.Web Serverとの接続を確立します。アンチウイルスワークステーションは、設定されたポリシーに従ってDr.Web Serverで承認されます(管理者マニュアル新しい端末の承認ポリシーを参照)。

a.インストールパッケージからのインストール、およびDr.Web Serverでの自動承認では、ワークステーションはDr.Web Serverとの初回接続時に自動的に登録され、手動での承認は必要ありません。

b.インストーラからのインストール、および手動でのアクセス承認については、新しいワークステーションはDr.Web Serverで登録されるために管理者による手動での承認を必要とします。この場合、新しいワークステーションは自動では接続されず、Dr.Web ServerによってNewbies(新規端末)グループ内に置かれます。

11.Dr.Web Serverに接続して設定を受け取った後、プライマリ グループ設定内で指定されたアンチウイルスコンポーネントのセットが端末にインストールされます。

ワークステーションのコンポーネントのインストールを完了するには、コンピューターを再起動する必要があります。

12.端末とアンチウイルスソフトウェア設定はインストール後にも行うことができます(詳しい説明は、管理者マニュアル第7章参照)。