Dr.Web Firewall

Dr.Web Firewallは、不正なアクセスやネットワークを通じたデータの漏えいからお使いのデバイスを保護します。このコンポーネントによって、接続の試行やデータのやり取りをモニタリングし、望ましくないまたは疑わしい接続をブロックすることができます。

Dr.Web Firewallの機能

Dr.Web FirewallはAndroidのVPNテクノロジーに基づいているため、デバイスのルートアクセス権を必要としません。ただし、AndroidのVPNを使用することによる以下の制限があります。

デバイス上で同時に複数のアプリケーションがVPNを使用することはできません(1つのアプリケーションのみが使用可能です)。そのため、アプリケーションによるVPNの使用を許可するためのダイアログが表示され、ユーザーが許可を与えるとアプリケーションはVPNの使用を開始します。しかし、それにより、他のアプリケーションはVPNへのアクセスをブロックされることになります。ユーザーがコンポーネントを有効にするたび、およびデバイスを再起動した後、そして別のアプリケーションがVPN権限をリクエストした後に、Dr.Web FirewallはVPN権限をリクエストします。VPNはアプリケーション間で共有される場合もありますが、FirewallはVPNの使用を占有している場合のみ動作します。

Dr.Web Firewallを有効にすることで、デバイスのモデルおよびデバイス間の接続確立に使用されるアプリケーションによっては、Dr.Web Firewallが動作しているデバイスをWi-Fi またはローカルネットワークで別のデバイスと直接接続することができなくなる場合があります。

Dr.Web Firewallが有効になっている間はデバイスをWi-Fi アクセスポイントとして使用することはできません。

warning_green

Dr.Web FirewallはVPNトンネルを作成せず、機能を実行する目的でのみAndroidのVPNテクノロジーを使用します。そのため、トラフィックは暗号化されません。

Dr.Web Firewallを有効にするには

1.Dr.Web メイン画面Firewall を選択します。

2.オン ボタンをタップするか、画面右上隅のトグルボタンを使用します。

Dr.WebはVPNを使用する権限をリクエストします。権限を許可しない場合、Dr.Web Firewallは動作できません。

デバイスの起動後にFirewallを有効にするには、Dr.Webを開きます。

Android 7.0以降のデバイスでは、デバイスの起動後に自動的にDr.Web Firewallを有効にするようにOSを設定することができます。 方法は次のとおりです。

1.デバイスの設定で VPN を選択します。

2.Dr.Web ネットワーク設定を開きます。

3.Dr.Web 画面で Always-on VPN(常時接続 VPN) を有効にします。

Android 8.0以降のデバイスでは、デバイスの起動後にVPNが正常に接続されるまでインターネットへのアクセスをブロックすることができます。これを行うには、Block connections without VPN(VPN 以外の接続のブロック) 設定を有効にします。

warning_green

Dr.Web Firewallが動作している間に別のアプリケーションがVPNを使用し始めた場合、Dr.Web Firewallは無効になります。対応する通知が表示されます。Dr.Web Firewallを再度有効にするには、この通知をタップします。

 

デバイス上で制限のあるプロファイル(ゲストプロファイル)を使用している場合、Dr.Web Firewallは無効になります。

メイン画面

Firewallのメイン画面には、各セクションの情報を含むカードが表示されます。

トラフィック制限 (制限が設定されている場合):現在のトラフィック制限に関する情報が表示されます。

アクティブなアプリ:アクティブなアプリ接続で使用される着信トラフィックと発信トラフィックの図表が表示されます。

すべてのアプリ:デバイスにインストールされているアプリによって使用されるすべての着信トラフィックと発信トラフィックの合計が表示されます。

それぞれのセクションに移動するには、アプリのトラフィックまたはトラフィック制限のカードで 詳細 をタップします。

メイン画面の右上隅にあるメニューでは、以下の操作が可能です。

モバイルトラフィック制限 設定を開く

Dr.Web Firewallログ を開く